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<イベント報告・大分>国際理解推進講座「アフリカより愛を"コメ"て~ミスターネリカ 米づくりの国際協力50年~」を開催しました!

2025.09.16

坪井さんと楊志館高校の徳育宣隊「スイハンジャー」のみなさん

 大分市民の国際化・異文化理解を推進するために、年1回、旬なテーマを取り上げて開催している国際化に関する講座「国際理解推進講座」(大分市国際課、大分市国際都市交流親善会議、JICAデスク大分の共同主催)に、元JICA稲作上級技術アドバイザーの坪井達史(つぼいたつし)氏にご登壇いただきました。講演タイトルは、「アフリカより愛を"コメ"て~ミスターネリカ 米づくりの国際協力50年~」。 

 講演は、アフリカのウガンダ共和国で初めてお米を作った農家さんの笑顔の写真から始まります。そこから、海外で国際貢献したいと思った動機、アフリカでのネリカ米普及に関わることになったきっかけや、国際協力への具体的な取り組みについてお話いただきました。ご自身のJICA海外協力隊としてのご経験を活かし、アフリカでのネリカ米の普及を、派遣中のJICA海外協力隊と連携して浸透させていったことや、収獲した種籾を分け与える仕組みの工夫などの課題解決策を現地の人々と一緒に汗を流しながら作り上げていった話を、来場者の皆さんは真剣に聞き入っていました。

「アフリカより愛を"コメ"て~ミスターネリカ 米づくりの国際協力50年~」の講演の様子

講師の坪井達史氏(元JICA稲作上級技術アドバイザー)

アフリカでのネリカ米普及の様子

 質疑応答の時間には、連作障害について(回答:連作障害はない)、日本での気候でも栽培は可能か(回答:水不足には気を付けなければならないが可能)、アフリカにも野菜はあるのか(回答:オクラは西アフリカ起源の野菜で、キャベツなども作られている)など、積極的に質問が出ており、皆さんの関心が途切れることがありませんでした。

ネリカ米の稲作支援とSDGsとの関連

米作りとともに歩んだ70年

ペットボトルでも栽培できるネリカ米

 講演の最後に、ネリカ検定協会の「ネリカ3級」認定証の授与式が執り行われました。ネリカ検定協会代表である本講演の講師の坪井 達史さんから、2024年度「社会福祉学生ヒーローズ賞」を受賞した楊志館高等学校の「徳育宣隊(とくいくせんたい)スイハンジャー」の皆さんに「ネリカ3級」認定証が手渡されました。「スイハンジャー」のみなさんは、すでに学校でネリカ米の栽培を始めています。3年後には収獲した米を子ども食堂に提供し、子どもたちと共に食育や環境問題を学ぶ企画を計画していることから、今回代表として認定証を受け取っていただきました。
 今回の坪井さんの講演を聴講した方で希望された方にもれなく、「ネリカ3級」の認定証が授与され、ネリカ米の種籾40粒と栽培指南書が渡されました。

ネリカ検定協会の検定証について

「ネリカ3級」授与式の様子

 アンケートでは、「坪井様のお話はわかりやすく、この講演会で国際理解が深まった」、「大分に坪井様のような国際貢献をされている方がいることを知り、誇りに思った」とのご感想をいただきました。

 60名の皆様にご参加いただきました。ありがとうございました。

(JICAデスク大分 担当:渡邊)

お問い合わせ:

大分市国際都市交流親善会議事務局(大分市企画部国際課)
電話:097-537-5719

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