【所長のつぶやき】Ver.16~研修員が日本にやってきています~
2023.07.21
コロナ禍もようやく落ち着いてきて、多くの研修員が訪日しています。多くのことを日本で学び、経験し、日本を、日本人をそしてJICA東京を好きになってくれたらと願っています。
JICA東京のサイトにご訪問いただき有難うございます。所長の田中泉です。
JICA東京を応援いただいている皆さま、また事業を一緒に作ってくださっている皆さま、いつもありがとうございます。
コロナ禍もようやく落ち着いてきており、多くの研修員が日本にやってきています。
JICA東京では、様々な日本の関係機関の協力を得て、保健医療、インフラ整備、環境、産業開発、公共政策等の分野において年間約500コースの研修を実施しており、120か国以上の開発途上国・地域から約4000人の研修員を受け入れています。研修員は日本と研修員の出身国の政府の間で結ばれた国際約束に基づき、相手国の代表として日本にやってくる相手国の行政官や技術者が大半です。研修はおおむね2週間から2カ月程度となりますが、開発に必要な知識・技術を体系的により深く学ぶため、大学院に入学し、修士号や博士号取得を目指して2年以上の期間、専門分野の研究に取り組む「長期」研修員もいます。
先日とある研修の閉講式に参加したときに、このコースは約3週間でしたが、20名弱の様々な国の研修員が、日本側講師など関係者も含めて家族のように仲良くなり別れを惜しんでいたのが大変印象的でした。同じ分野に世界で携わる研修員たちが、日本側講師も含めて知識を共有し、また研修で構築したネットワークを維持して様々な情報等を研修後も共有していくことは研修員の各々の国での活動に大変役に立つものと思います。また今日の課題の多くは国境を超えたグローバルな課題であり、これらの課題の解決にも研修を通じた人と人のネットワークは多いに役立つものと思います。
日本での研修期間は決して長いものではありませんが、世界中からやってきた仲間とともに学び、ともに食事をし、ともに話し合った時間は、きっと信頼関係を作り友情をはぐくむことと信じています。
研修員の皆さんが日本で様々な経験をして、日本のことを知っていただくため様々なプログラムを用意しています。
JICA東京で日本の文化を知っていただく、お茶、バーチャルツアー、落語などのプログラムがあります。
また、少し足を延ばして日本の自然を満喫すべく多摩の御岳山ハイキングも実施しました。
東京フィルハーモニー交響楽団のご協力でオーケストラの音楽を楽しむ機会もあります。
JICA東京のロビーには、いま七夕の笹が飾られています。研修員の皆さんの多くが願い事を短冊にしています。日本の行事を知り、楽しんでもらえたらと願っています。
限られた期間ですが様々な日本の文化や生活を体験してもらえたらと願っています。そして日本を、日本人を好きになってくれたらと思います。JICAで研修を受けた皆さんが日本の理解者となってくれることを願っています。一人一人の日本への思いが国と国との関係を築くと信じています。
JICA東京では引き続き地域の様々な活動を応援していきます!
JICA東京は未来への「挑戦」を全力で行っていきます。
未来に希望の光を灯していきましょう。
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