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2023年度
留学生が日本式教育を学ぶ！特活って何？

留学生が日本式教育を学ぶ！特活って何？

2024.02.27

2024年1月29日、日本の大学院に留学中のJICA長期研修員（留学生）16名が埼玉県行田市立桜ヶ丘小学校、埼玉県立総合教育センターを訪問し、小学校で「特別活動（以下、特活）」（学級活動や給食、掃除等）を見学し、日本の教育制度を学ぶと共に先生方と各国の教育制度につい議論し、双方の理解を深めました。

埼玉県立総合教育センター訪問

地域理解プログラムは、日本の地域特有の開発事例を日本の大学院に留学中のJICA長期研修員（以下、研修員）を対象に紹介しております。
国際理解教育・開発教育における先進的な取組を進めている埼玉県立総合教育センター（以下、教育センター）において、日本式教育“特活”について学ぶために訪問しました。今回は、教育センターの役割や日本の教育制度について説明いただいた後、特活の目的や概要、具体的な活動内容について写真や動画を交えて紹介いただきました。研修員は講義の内容について興味深く熱心に耳を傾けており、質疑応答では公立学校の所管について、外国籍児童の公立小学校への入学について等幅広い質問が寄せられました。

埼玉県立総合教育センターにて講義を熱心に聞いている研修員の様子

行田市立桜ヶ丘小学校視察

　行田市立桜ヶ丘小学校を訪問し特活の取組である、学級活動、給食の配膳や掃除を見学しました。研修員より、授業では相手を尊重しながらも自身の意見を言い合える環境が素晴らしく、また、日々の学びの中で他者へ配慮することの教育がされていることが分かった、例えば席を離れるときに他の人の邪魔にならないように椅子をしまう等の意見が出されました。
　また、学校長より行田市の歴史、特徴を説明いただき郷土理解として足袋を例に小学校の授業で学ぶ機会があることを、現物を用意して紹介いただきました。

学級活動を見学

学校長挨拶、行田市の特産足袋の説明を受けている様子

教育センター　指導主事とのワークショップ

日本と各国の教育制度・事情の違いについて、本日のプログラムでの学びに関する意見交換を同センター指導主事の皆様とワークショップ形式で行いました。
各国独自のカリキュラム（チェスの必須授業、土曜日のみ休みの授業形態など）や使用言語（多言語制）、昼食の取り方や教員の免許制度や研修制度について活発に意見交換を行い、日本との共通点や相違点について議論を深めることができました。ワークショップに参加いただいた教育センターの皆様にとっても、各国における教育の相違を実感するとともに研修員から日本式教育についてのコメントを受取る貴重な機会となりました。

グループ発表の様子

最後に

　今回のプログラムでは日本式教育の特徴の一つである特活について体系的かつ具体的に理解し、どのように生徒の主体性・協調性・社会性を育てているか学びを深めることができました。研修員への事後アンケートからは、「学級活動を見学し、各生徒の考えを引出し、発表することで自発性、リーダーシップを育成することが分かった」といった声が寄せられ、実際の学校現場訪問により特活への理解が深まったことが確認できました。
　また、学校訪問で給食を生徒と一緒にいただいたり、掃除に参加したりと研修員にとって貴重な体験となりました。

学校給食の様子

掃除の様子

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埼玉県立総合教育センター訪問

行田市立桜ヶ丘小学校視察

教育センター 指導主事とのワークショップ

最後に

教育センター　指導主事とのワークショップ