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日本の建築防災技術を世界へ

2024.11.27

日本の建築技術は厳格な建築基準法に基づいています。この技術は海外でも通用するのでしょうか?また、自然災害が多発する日本では、防災対策も進化を続けています。災害時に犠牲者を一人でも減らすために必要な取り組みとは何か。今回、研修員によるアクションプランの発表会を、JICAの学生インターンとして見学させていただきました。

各国研修員によるプレゼンテーション

10 月 23 日(水)、私たちが参加させて頂いたのは、トルコ、ネパール、バングラデシュの研修員によるプレゼンテーションでした。短い時間での英語による発表だったため、内容の把握は難しかったものの、発表方法やオーディエンスとの交流から学ぶことが多くありました。
まず、プレゼンテーションの構成についてです。全体的に文字が多く写真が少ない印象でしたが、「問題点→目的→改善方法」という流れで作られ、伝えたいメッセージが明確に伝わる構成になっていました。次に、研修員の姿勢も印象的でした。質疑応答では、質問だけでなく意見や感想、学んだことを共有し、積極的に意見交換をしていました。このような姿から、研修員たちの自信と誇りを感じることができました。

研修員との交流

アクションプラン発表後、研修員たちと昼食を共にしました。ある研修員がご馳走してくださり、私はアルジェリアの方とタイカレーを楽しみました。アルジェリアの研修員から「肉と魚を一緒に食べることはあり得ない」との意見が出た際には、食文化による考え方の違いを実感しました。他にも学校について質問されたり、研修員の母国について尋ねたりと、貴重な交流の場を持つことができました。更に、会話は多岐にわたり、学校生活や研修での学びについての質問や、それぞれの母校についての話題で盛り上がりました。研修員の方々が、私たちの学校生活や日々の学びに関心を持ってくださったことで、少し勇気を出して英語を話すことができました。母国の文化や社会についてのお話を聞いていく中で、日本では当たり前に感じている価値観が他国ではそうでないと知る機会にもなりました。
異なる文化や背景を持ちながらも、日本の防災技術を学び、自国のために取り入れようとする研修員との交流を通し互いの文化や価値観の違いを尊重し合うことの大切さを実感いたしました。

研修を通して感じたこと

研修員の皆さんがどれほどこの研修から学び、それを自国に導入しようと真剣に考えているかが伝わってきました。新しい技術の導入は簡単ではありませんが、目標達成や課題解決に向けて力強く取り組んでいる姿勢を見て今後に繋げて行きたいと思います。また、彼らは国の代表としてのプレッシャーに負けることなく、楽しそうに活動しており、その人柄や考え方から多くのことを学ばせていただいた貴重な時間でした。

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