すべての子どもが夢と希望を持てる社会を目指して贈る、管弦奏による調べ
2024.12.24
2024.12.24
東京中央ロータリークラブ主催の様々な家庭背景を持つ子ども達のためのクリスマスコンサートに、JICA東京の研修員(アフリカ、アジア、東欧、南米等から来日し、日本の大学院で医療、環境、農業、海洋、経営等の各分野で学んでいる18名)が特別に招待され、素晴らしい音質のコンサートホールで、弦楽四重奏とピアノの優美な音色を堪能しました。
ソロパートでは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノの演奏者自ら、それぞれの楽器の特徴のレクチャーがあり、子ども達は真剣に聞き入っていました。日頃は少々近づきがたいクラシック音楽の演奏者が、気さくに音楽の楽しさや日頃の練習について語ってくださることで、世界が広がる感覚や親しみを覚えた子ども達も多かったことと思います。そして、それぞれの音色を理解した後の四重奏、ピアノ五重奏は、より深みのあるハーモニーとして心に染み入るような味わいがありました。
指揮者体験コーナーでは、子ども達2名に加え、ナイジェリアからの研修員も選ばれ、贅沢にも“カルメン前奏曲”を一人で指揮させて頂きました。司会者は、ちょっと下手っぴ(?)な素人の指揮に、プロがどう応え完璧に合わせてくるか・・・!?そんなユーモラスな場面を期待されていたようなのですが、3人とも初めてと思えない素晴らしい出来栄えだったので、ちょっぴり残念そうでいらっしゃいました。
最後に・・・ コンサート後、参加した研修員から、「このコンサートは子ども達のためのチャリティなのでしょう?僕も寄付に協力したいんだけど、どこでできるの?」との質問を受けました。その温かい他者への思いやりの心こそが、国境も宗教も超えたクリスマスの精神、この日一番のクリスマスプレゼントだったと思います。
素晴らしい機会をいただきました東京中央ロータリークラブの皆様、演奏者の皆様に、心より御礼を申し上げます。
参加した研修員のコメント (抜粋)
・かわいい子どもたちと一緒にコンサートに参加する機会をいただき、また、指揮者の一人としてコンサートに参加させていただき、ありがとうございました!
・演奏家の皆さんのハートからのプレーに、とても魅了されました。特にクライマックスのパフォーマンスは本当に素晴らしかった。衣装もとても素敵で、子ども達の笑顔が自分の子どもの頃を思い出させてくれ、とても懐かしい気持ちになりました。
・美しい演奏によってこの季節の喜びを分かち合ってくれてありがとうございます。演奏は本当に魅力的で、皆さんのおかげで今年のクリスマスは忘れられないものになりました。私は日本で勉強しているので今は故郷が恋しいですが、あなた方の音楽のおかげで、故郷を身近に感じることができました。メリークリスマス、そして良いお年をお迎えください!
・これは、私が息子と過ごした思い出に残る夜の1つでした。ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ奏者の質の高い弦楽四重奏が、生き生きとしたピアニストの伴奏で演奏され、とても美しかったです。息子と私が大好きなクリスマス・キャロルのメドレーでは、まるで「joy to the world(世界に喜びを)」と書かれた封筒に虹のように様々なキャロルが詰まっていて、家に帰ったら私たちを満たしてくれた色とりどりの喜びを世界中に広めてください、と言っているかのようでした。また、ショーは楽しくて遊び心のあるやり方で私たちをパフォーマンスの一部にする方法を見つけ、私たちの中の「子ども」を目覚めさせてくれました。私はあの瞬間を大切にします。本当にありがとうございました!
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