jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

【埼玉】国際協力出前講座レポート@東京成徳深谷高等学校

2025.03.12

2月19日(水)に埼玉県にある東京成徳深谷高校の1年生を対象に2つの出前講座を実施しました。
今回の講師は、JICA東京の水野晴佳さんとJICA地球ひろばの加藤眞佐美さん。
1つ目の講座のテーマは「国際協力とキャリア形成」で、講師の水野さんがJICA事業や国際協力の必要性、そしてご自身のキャリアに絡めてお話しました。
2つ目の講座ではJICA海外協力隊としてシリアで活動された加藤さんから、自身がシリアで見て感じたことを共有し、多様性や多文化共生を理解するワークショップを実施しました。

「モノの見方を変える」

「突然ですが、10円玉を頭の中でイメージしてみてください。」水野さんが言いました。
正面、横、縦など、さまざまな角度からの10円玉を思い浮かべることができます。水野さんが伝えたかったのは、物事を一つの面だけでなく、さまざまな角度から見ることで、新たな気づきが得られるかもしれないということでした。
国際協力で大切なのは、相手に寄り添うこと。それは日常生活でも同じ!だからこそ「自分本位になっていないか?」とか「自分の“正解”が相手の”正解”とは限らない」と問うことが大切なのです。そして、「失敗や知らないことがあるのは当然で、重要なのはそれらの経験を次に生かすこと」だと伝えました。
モノの見方を少し変えるだけで、新しい気づきが得られる可能性があることを教えてくれました。

無意識の思い込み=アンコンシャス・バイアスとは?

続いて、加藤さんによるワークショップです。
このワークショップは゛バッグの持ち主を探せ!”というもので、写真のバックがそれぞれ誰のものか当てるというものです。グループ内ではヒントを頼りに持ち主を探し、答え合わせをすると「えーーー!!」という声がクラス中に響きました。「消防士と聞いて、男性を思い浮かべませんでしたか?」みなさん、無意識の思い込みに囚われていることに気づきました。これが、”アンコンシャス・バイアス”です。
生徒からは「高校生ができる国際協力は何か?」という質問があり、加藤さんからは「知って欲しい!知ることでアンコンシャス・バイアスが無くなり、本当の意味で理解ができる」という言葉がありました。
国際理解や多文化共生が実現するのには、「知る」ということが解決策の1つであることを学びました。

国際理解教育/開発教育の支援

JICA東京では、世界の国々や国際協力に関する様々な教材の提供や国際協力出前講座を実施しています。
ご関心がございましたらJICAホームページまたはJICA埼玉デスクにお声がけください。

参考:
JICA地球ひろば訪問プログラム
オンライン出前講座
対面型出前講座

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ