【埼玉県】JICA×春日部女子高校 世界の女性に寄り添おう
2025.05.09
かすかべフォーラム2025で、1日限りの特別授業を行いました！
昨年度に引き続き、春日部女子高校では総合的な探究学習の時間に様々な企業の課題解決案の提案を行ってきました。JICAからのお題は、「国際協力をやってみたい！」と思えるような授業づくり。
「ワクワクする授業って何だろう？」高校生の視点と発想から教材の開発や授業構成、オーダーメイドの授業プランを完成させ、1日限りの特別授業を"かすかべフォーラム2025"で行いました。
「早期結婚」について知ってもらうには？
生徒たちは「早期結婚」をテーマに特別授業実施。女子高の生徒として、同じような年代の女性に寄り添いたいと思い、このテーマにしました。なかなか伝えることが難しいテーマですが、「生まれた国によって決まってしまう人生」や「先進国と開発途上国」の違いを感じさせるゲームの開発、実際に早期結婚をさせられそうになった方のスピーチ内容を紙芝居にして、小さな子どもでもわかりやすいようにしました。そして参加者には、ただ「楽しい」「おもしろかった」だけで終りにするのではなく、一緒に考えてもらったり、同じグループのメンバーと対話が生まれるようにクイズやカードを使い工夫をしました。
グローバル人生ゲームで幸せポイントGET！
人生ゲームは、すごろく形式でお金や資産を集め、最終的に億万長者を目指すものですが、春日部女子高校の生徒たちが作った"グローバル人生ゲーム"は「幸せポイント」を集めます。オリジナルルールがあり、参加者には、人物カードが配布され、カードの裏面をヒントにその人になりきります。実は人物カードには意味があり、配布された時点で「先進国」と「開発途上国」で進む道が分かれてしまいます。
「あー、洪水で家からでられない」「教科書もらえて、幸せポイントゲットだ！」ゲームが始まると、各グループから様々な声が聞こえました。中には、人物カードの国についてスマホで調べている姿もありました。
SDGsの視点で考える
早期結婚が無くならないのには、どんな理由があるのか？解決したら、どのSDGsの目標が達成できるのかをグループで話し合いを行いました。どこのグループも早期結婚にはさまざま問題が複合的に絡み合っていることに気づきました。
特別授業に参加した方からは、「グローバル人生ゲームを通して、生まれた場所によって人生が決められてしまう人がいることを知ることができた」「複合的に絡み合っているということは、１つでも達成すると多くのことが良い方向に向かっていくのではないか」という意見がありました。
今回の特別授業を通して、改めて「ジブンに何ができるのか」考えるきかっけにつながりました。
JICA東京では、世界の国々や国際協力に関する様々な教材の提供や国際協力出前講座を実施しています。
ご関心がございましたらJICA東京ホームページまたはJICA埼玉デスクにお声がけください。
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