荒川区教育委員会×JICA東京 教室が、世界に繋がる!国際協力出前講座
2025.06.06
荒川区教育委員会とJICA東京は、2025年5月20日(火)に連携事業「夢や希望を語り合う・ようこそ海外協力隊」に関する覚書を締結しました。この事業が始まってから20年目の節目となる今年も、荒川区教育委員会とJICA東京の国際協力出前講座を中心としたコラボレーションで、子どもたちの世界を広げていきたいと思います。
本事業は、荒川区立小・中学校に開発途上国の国づくり・人づくりに貢献した海外協力隊経験者を紹介し、赴任国での体験談を語ることにより、子どもたちの好奇心・想像力を喚起し、将来に向けて「夢」や「希望」をもって人生を切り開いていく力を養うことを目的としています。2006年6月に最初の覚書締結を行い、今年は20年目となります。
昨年度は、荒川区立小・中学校34校で計126コマに80名の講師を紹介し、4,196名の児童・生徒が受講しました。
講師が協力隊として活動していた国は、アフリカ、中東、南米、東南アジアと様々。普段あまり触れられることのない知らない国の、現地の人と活動をしている様子、その国の文化や人の魅力、びっくり体験などを講師が伝えます。実際に講座を受けた児童・生徒、先生の皆さんからは、こんな感想をいただきました。
「まだまだ自分たちの知らない国があることに気付き、そこで生活する人のことを知りたいと感じたようです」
「日本での生活が当たり前だと思っていましたが、それが当たり前ではないことに気付きました」
「6年生だけでなく、他の学年もお話を聞けるといいなと思いました」
出前講座の様子
覚書 署名式の様子
荒川区教育委員会 阿部 忠資 教育長
インターネット等で簡単に情報を得られる時代ではあるが、実際に体験してきた人から生の声を聞けるというのは大変貴重な機会だと思っています。出前講座をきっかけに色々な異文化を理解することで、日本のことも理解できるようになってほしいと期待しています。事業開始から20年が経って、この事業が定着していることは大きな成果です。今後は学校のニーズを大切にし、更にブラッシュアップしていきたいと考えております。
JICA
東京センター 紺屋 健一 所長
JICA東京では、1つの自治体として各学校で出前講座を行っていただいているのは荒川区のみ。20年前は途上国=貧しい・かわいそうというイメージもあったが、今は状況も変わり、協力隊経験者が自身の活動していた国の魅力や楽しさも伝え、子ども達からは「面白そう、行ってみたい」との感想も聞いています。開始後20年が経ち、今、教育現場から求められているものに応えていきたいと思っています。
左:荒川区教育委員会 阿部教育長 右:JICA東京 紺屋所長
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