【群馬県】帰国教員実践報告会
2025.06.19
2025.06.19
5月31日(土)群馬県生涯学習センターにて帰国教員の実践報告会を実施しました。
昨年度同様に、群馬県国際理解教育研究会(以下、群国研)と共同で開催し、現職教員を中心とした21名の方に参加いただきました。
群国研は、群馬県から在外教育施設に派遣された経験のある教員を中心に組織されている研究会です。国際理解教育の普及と振興ならびに充実発展に寄与することを目的とし、国際理解教育の推進に加え、在外教育施設や国際協力活動等の実践及び体験を生かした教育活動や研修の推進事業等を実施しており、JICA東京とは2023年度からセミナーや報告会を合同開催しています。
今回の報告会では、群国研の片桐直昭会長と、全国海外子女教育国際理解教育研究協議会(以下、全海研)の滝多賀雄会長、またJICA群馬デスクが開会の挨拶を行いました。
実践報告会の様子
会場の様子
挨拶:群国研 片桐会長
挨拶:全海研 滝会長
開会挨拶の後、JICA海外協力隊としてパラオに派遣された狩倉悟志先生、ベルリン日本人国際学校に派遣された戸塚彰子先生、バルセロナ日本人学校に派遣された竹田大輔先生から、それぞれの現地での貴重な経験と教育実践について報告がありました。
狩倉先生からは、開発途上国での生活事情、パラオと日本の小学校をオンラインで繋いで実施した交流授業、そして日本式の運動会を現地で実施した事例について詳しくお話しいただきました。一方、戸塚先生と竹田先生からは、ベルリンやバルセロナにおける多様性教育の先進的な取り組みに加え、現地の日本人学校の現状、良い点、そして課題についてもお話しいただきました。
3名の登壇者からは共に、それぞれの国で得た気づきを群馬県の教育現場で実践していきたいという熱意が語られました。参加者も熱心に耳を傾け、質疑応答では活発な意見交換が行われました 。
報告会の後には相談会も実施され、参加者からは、狩倉先生が活用されたJICA海外協力隊の現職教員特別参加制度(現職教員の身分を保持したまま協力隊の活動に参加できる制度)についての相談も寄せられました。
狩倉先生の体験談
戸塚先生の体験談
竹田先生の体験談
今年度も群国研との合同報告会は5月だけでなく、11月、2月と計3回の実施を予定しています。
これらの報告会が、群馬県教員の皆様が将来的に在外教育施設やJICA海外協力隊への派遣を志すきっかけとなるだけでなく、県内の国際理解教育の発展に寄与することを願っています。
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