【群馬県】群馬大学公開講座「国際協力、はじめの一歩!」
2025.07.19
2025.07.19
JICA
東京共催の群馬大学公開講座「国際協力、はじめの一歩!」を開催しました。
この講座は、将来の国際協力活動への参加可能性を視野に入れ、自身のキャリアパスを検討できるよう、国際協力の「実際」を多角的に学ぶ機会を提供することを目的としており、高校生や社会人の方々にご参加いただきました!
今回の講座では、JICA海外協力隊で活躍されてきたお二人の講師にご登壇いただきました。
寺岡 宏美 さん(2007年度3次隊/マダガスカル共和国/保健活動)
当時のマダガスカルにおける母子保健の状況について詳しくお話しいただきました。ご自身が現地で取り組まれた具体的な啓発活動の事例をご紹介いただいたほか、協力隊時代に経験された「葛藤を葛藤として捉える」という視点が、現在の仕事にどのように活かされているかについてもお話しいただき、参加者にとって大変示唆に富む内容でした。
寺岡 亮輔 さん(2007年度3次隊/モロッコ王国/青少年活動)
協力隊時代にモロッコの少年院の子どもたちと出会い、交流した経験から、協力隊や国際協力への熱い想いを語っていただきました。さらに、現在は国際連合人間居住計画(UN-Habitat)イラク事務所で活動されており、その具体的な内容についてもご紹介いただきました。
お二人の体験談発表後には、参加者から多くの質問が寄せられました。「学生のうちから準備すること」や、「文化が異なる外国の方々とどのようにコミュニケーションをとるのか」といった実践的な内容に、参加者の国際協力への高い関心が伺えました。
寺岡宏美さんのご講演
寺岡亮輔さんのご講演
次に、参加者は2つのグループに分かれ、「あなたはどうする?ある村の問題」をテーマにグループディスカッションを行いました。
ディスカッションは以下のステップで進められました。
1. 問題点の抽出と共有: ある村の状況について書かれた文章を読み、まずは各自で問題点を抽出し、その後グループ内で共有。
2. 因果関係の整理: 共有された問題点の中から、それぞれの因果関係を整理。
3. 解決策の策定: 取り組むべき問題点をグループで選択し、その問題を解決するための具体的な計画(解決策)を策定。
最後に、各グループで話し合われた内容を発表していただきました。参加者の皆さんが真剣に議論に取り組む姿が大変印象的でした。
参加者の皆さんからは、「海外ボランティアや国際協力が身近になった」「将来、JICAに就職できるよう勉強も部活動も頑張りたい」といった嬉しい声をいただきました。
この公開講座が、皆さんの将来の選択肢を広げ、「国際協力へのはじめの一歩」を踏み出すきっかけとなったなら幸いです。またどこかで皆さんにお会いできる日を楽しみにしています!
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