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【研修員受入事業(長期)】JICA留学生が期待を胸に来日!!

2025.10.30

【研修員受入事業(長期)】
JICA留学生が期待を胸に来日!!

毎年秋はJICA留学生の入学シーズン!
2025年、JICA東京では71の国と地域から146名のJICA留学生をお迎えしました。
JICA留学生は大きな期待を胸に来日し、まずはJICA東京にてブリーフィングを受け、
その後各々入学する大学院のある地域へと移動します。1都5県に所在する約30の大学院に進学し、修士・博士課程を通じて高度な専門知識と技術の習得を目指しています。
今回はそんなJICA留学生を代表して3名のインタビューをご紹介します。


長期研修員①ガーナから新潟県の国際大学へ!エマニュエルさん

息子の生誕祝いの場でガーナの伝統衣装に身を包んだエマニュエルさん

名前: Anibra Emmanuel Kwame
JICAプログラム: ABE Initiative

―まずは自己紹介をお願いします。
ガーナから来たエマニュエルです。国際大学のある新潟県南魚沼市は自然豊かな地域だと聞いています。私は故郷ガーナでは子供のころからボーイスカウトに所属し、キャンプやハイキングを楽しんでいました。新潟でもぜひ登山をしてみたいですし、冬はウィンタースポーツにも挑戦して、自然との触れ合いから日本のことを学びたいです。

JICA 留学生としての目標や期待は?
日本の優れたイノベーションや研究の中で、公共マネジメントや公共政策の分野での高度な知識やスキルを身につけたいです。また、日本のデジタル行政システムのような現代的な手法や世界のベストプラクティスを学び、故郷での自分の仕事に活かしたいです。また学友や専門家、教授の皆さまとプロフェッショナルな交流を広げて、将来的なコラボレーションやビジネスチャンスに繋げたいと思っています。そうすれば、将来リーダーシップを発揮する役職や任務に就き、キャリアアップの機会も狙えます。そのためにも、クリティカルシンキングなどのコアスキルを強化していきたいです。

―日本での生活で楽しみなことは?
学業に加えて、お祭りなどの日本の地域文化を体験したり、寺や神社のような歴史的な場所を訪れたりすることが楽しみです。
日本の料理を味わうのも楽しみで、特にお豆腐が気になります。
季節の行事や社会に根付いた規律や礼儀など、日常の日本の美しさを楽しみたいです。日本での学生生活は、知識を深めるだけでなく、視野を広げて、仕事面でもプライベートでも成長できると思っています。



長期研修員②マダガスカルから東京国際大学へ!ナタリーさん

来日前の家族との食事会で笑顔を見せるナタリーさん

名前: Andriamaniraka Nathalie
JICAプログラム: Africa SDGs Global Leaders

―まずは自己紹介をお願いします。
マダガスカルから来たナタリーです。マダガスカルは多様な美しい風景を持つ島で、特に生物多様性で知られています。キツネザルやバオバブ、ツィンギなどご存じでしょうか?でも私にとっての一番のマダガスカルの魅力は、白い砂が輝くビーチと、美しいエメラルド色の海です。

JICA 留学生としての目標や期待は?
マダガスカルの金融分野の変革に貢献できるような高度な学問知識と研究スキルを身につけます。自分の研究と実際の政策を結びつけることで、マダガスカルに具体的なインパクトを与えられるようになりたいです。

―日本での生活で楽しみなことは?
まずは、研究者やプロフェッショナルの国際ネットワークを作って、一緒に活動できるチャンスを作りたいです。生活面では 日本の文化や価値観、伝統を知ることで豊かな経験を得たいですし、日本語を流暢に話せるようになりたいです。それと、日本の有名な食べ物は全部!食べてみたいですね。

日本に向かう空港にて家族とお別れ




長期研修員③カンボジアから早稲田大学へ!リティさん

アンコールトム遺跡の四面塔。塔に刻まれた菩薩の微笑みが見えるでしょうか?

名前: KAN Rithy
JICAプログラム: Human Resources Development in Science,
        Technology and Innovation (STI) – AUN/SEED-Net

―まずは自己紹介をお願いします。
カンボジアから来たリティです。大気および水環境化学を専門としており、博士課程進学のために日本に来ました。
日本の皆さんにとって、カンボジアはアンコールワットの栄光とクメール・ルージュの悲劇がよく知られているところでしょうか。カンボジアは平和で落ち着いた国です。私はカンボジア人(クメール人)として、日本中、世界中に友達を作り、自分たちが誰で、何を考え、どのように生活しているかを、JICAプログラムへの参加を通じて伝えたいと考えています。

美しいアンコールワットの前で喜びと愛をもって子供を抱っこする父親の写真。
世代や文化、価値を超えた家族の絆を象徴しています

JICA 留学生としての目標や期待は?
STEM(科学・技術・工学・数学)の分野で高度に教育された研究者になり、マイクロ・ナノプラスチックの分野での先駆者になることが目標です。
自分自身の成長のためだけでなく、家族や国の利益のためにも頑張りたいという気持ちがあります。
カンボジアと日本の絆を深めるための架け橋としての役割も果たしたいです。さらにカンボジアと日本だけでなくASEAN全体でも、自分の研究はよりクリーンで健康的、そしてレジリエンスな環境を作るための原動力になると信じています。

―日本での生活で楽しみなことは?
日本の豊かな文化にどっぷりと浸かりたいです。日本の規律にならって、シンプルさや普遍性、誠実さといった古来日本文化の持つ価値を体感することで、世界に貢献する人材として人格を高めたいです。学問の世界では、早稲田大学の研究者としての誇りを胸に、アカデミックガウンと角帽に身を包んで卒業したいですね。



インタビューでJICA留学生の素顔が少し見えたでしょうか?

JICA東京では、JICA留学生の皆さまに、日本の近代化や戦後復興の経験についても学んで頂くために、体系的な日本理解を深める機会を提供しています。
今年も、JICA留学生の皆さまの日本での新しい挑戦を全力でサポートしていきます!

JICA東京 長期研修課

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