【群馬県】モンゴル日本人材開発センター研修員が県内企業を訪問!
2025.11.11
モンゴル日本人材開発センター(以下、MOJC)(※下記参照)では、企業経営者や管理職層の経営課題解決能力の強化を目的としたビジネスコースの実施を通じて、モンゴル経済を担う人材の育成に貢献し、産業人材育成機関としての実績を重ねています。
研修参加者22名はMOJCで学んだ内容を日本の企業現場の視察や経営者との意見交換を通じて深め、自社のさらなる発展に向けた気づきを得ることを目的として来日しました。約2週間の研修において群馬県では2日間でファームドゥグループ、株式会社成電工業、オリヒロ株式会社の3社を訪問しました。
初日は、前橋市に拠点を置くファームドゥグループが運営する農産物直売所「食の駅」にて企業戦略、流通、販売事例についてお話を伺い、食の駅内飲食店にて昼食をとりました。
午後は、「中里 夢の農業王国」を訪問し、営農型賃貸住宅「ソラーレはるな」にて、ファームランド株式会社本部長・高橋様より、業界の未来を見据えたビジネスモデル事例についてご講義いただきました。研修員の多岐に亘る質問にも丁寧にお答えくださりました。
講義後は実際に営農型太陽光発電「ソーラーファーム®」にて、コーヒーやイチゴ、マンゴー等が栽培されている様子を視察しました。
Farmdo Group(ファームドゥグループ)
2日目の午前中は、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA-Biz)を活用し、モンゴルにおいて農福連携による野菜工場のニーズ確認調査を実施中の株式会社成電工業を訪問しました。
初めに代表取締役社長・瀧澤様から同社の経営指針、成長戦略、組織・職場・人材育成についてご講義いただきました。
その後、同社のグループ関連団体であり、野菜の生産活動をはじめとした農福連携事業を実施している特定非営利活動法人ソーシャルハウスにて、副理事長・新井様より事業概要をご説明いただきながら水耕栽培事業の様子を視察しました。
モンゴル国農福連携による野菜工場のニーズ確認調査概要
同社のHPでも本研修をご紹介いただいています。
モンゴルの若手経営者22名に当社代表が講義を行いました | 株式会社成電工業
午後は、コンニャク芋の生産量が全国一の群馬県においてコンニャク製造機械、食品包装機械の製造を目的に1972年に設立されたオリヒロ株式会社を訪問しました。同社はコンニャク原料の製造・販売、健康食品の製造ならびに販売、食品包装機械・食品製造機械・食品プラントの設計、製作、販売を行っています。
今回の訪問では、「蒟蒻ゼリー」ができるまでの工程を見学し、代表取締役・鶴田様より同社の歴史や商品・事業説明、今後の展望についてお話いただきました。
ご説明の後には蒟蒻商品の試食もさせていただきました。モンゴルでは近年健康志向が高まっており、研修員は皆美味しいと言いながら食べていました。
オリヒロ株式会社 - ORIHIRO - 健康食品
研修員は群馬県での2日間の企業訪問を通じて、MOJCで学んだ内容を深めると共に今後の自社の更なる発展に向けた気付きを得ることができました。
JICA東京(高崎分室)では、今後も群馬県の皆さまと開発途上国を結ぶ活動を続けて参ります。
最後に、研修員の訪問を快くお受けいただいた企業関係者の皆様、また本プログラムの実施にご協力頂いた皆様に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
【※日本人材開発センターとは】
日本人材開発センター(以下、日本センター)は、市場経済移行国における「顔の見える援助」として、またビジネス人材育成と日本との人脈形成の拠点として構想され、2000年より順次開設されてきました。現在では、東・中央アジア、東南アジア地域の9ヵ国に10センターが設置され、JICAはビジネス人材育成と現地経営人材、日本企業間のネットワーク構築を支援しています。
日本センター | 事業について - JICA
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