「長期研修員の素顔と魅力②~」
2025.12.05
2025.12.05
JICA東京では、定期的に長期研修員の紹介をしております。JICAインターンシップ・プログラムに参加している日本の大学生による、開発途上国からの留学生へのインタビュー記事をご紹介いたします。
インタビューアー:橋本凛花(立教大学)
エチオピア産業省の上級専門官として産業政策の開発に携わっているテショメ・タエ・ゲトネット氏は、マネジメントスキルの向上とエチオピア産業への貢献を目的としてJICA長期研修員として来日しました。現在は国際大学で公共経営を専門的に学んでおり、品質と効率向上を目指すカイゼンイニシアチブを取り入れて、エチオピアの産業開発に貢献することを目指しています。
大学での様子
タエ氏は、大学での研究活動と並行して、日本の地域社会の活動に積極的に参加しています。特に興味深かった活動として、大学内のコミュニティチームの一員として参加した、小学校でのボランティアについて語っていただきました。
この交流では、書道や茶道といった日本文化を体験し、日本の文化と伝統を肌で感じる、学びの多い機会になったと振り返ります。
書道を体験するタエさん
初めてのスキーを体験
タエ氏にとって日本は「長年の夢の国」でした。来日前に映画などで見ていた東京、特に渋谷や新宿などの大都市を実際に訪れることを非常に楽しみにしていました。来日直後、念願の渋谷や新宿を訪れ、想像通りの発展した日本都市を体験しました。その後、大学のある新潟県に移ってからは、雰囲気が東京とは完全に異なることに気づいたと語ります。この経験は彼に新たな視点をもたらしました。東京のような大都市だけでなく、日本の農村地域の様子や、農家や地方の人々の暮らしを間近で観察する機会を得たことが、非常に興味深い発見だったと述べています。
タエ氏は、日本での経験を活かし、帰国後の具体的な計画としてエチオピアと日本の間のビジネス連携を強化し、産業間での協力を奨励したいという強い意欲を持っています。産業省での業務は継続し、繊維・衣料業界での専門的経験と、日本で新たに培った公共調達システムの知識を活用して、持続可能なエチオピアでの産業改革の推進と同時に、日本とエチオピア両国の経済連携を促進する「架け橋」として貢献していくことを目指しています!
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