NGO等提案型プログラム「スタートアップNGOのための賛同者集めと資金調達 ―実践的実習体験で次のステップに―」の最終報告会を開催しました!
2026.01.29
12月5日、JICA東京にて、株式会社ジャングル・コアと一般社団法人シェア・ザ・プラネットによる共同提案のNGO等提案型プログラム「スタートアップNGOのための賛同者集めと資金調達―実践的実習体験で次のステップに―」の最終報告会を開催しました。当日は8団体が最終発表に臨み、約30名の参加者を前に、約半年間の研修成果を発表しました。
研修を終えた達成感に加え、これからの活動の方向性が明確になったことで、今後への意欲が強く感じられる、熱気あふれる報告会となりました。
株式会社ジャングル・コアと一般社団法人シェア・ザ・プラネットの共同提案事業で、スタートアップNGOを対象としています。本研修は、約半年間にわたり、団体のこれからの方針を改めて見つめ直す機会を持つとともに、資金調達に必要な知識の習得を提供する実践型プログラムです。
研修では、目的に応じて次の2つのコースを設けています。
・助成金コース
・クラウド・ファンディングコース
各分野(SNS、コピー、クラウド・ファンディング、助成金等)のプロフェッショナルが講師として登壇し、参加団体は実践的なアドバイスを受けながら学びを深めることができます。研修の集大成として、最終発表会では、「助成金コース」は実際に記載した申請書とともにそこに至る経緯を発表、「クラウド・ファンディングコース」では実際の募集計画、表現、募集状況や結果を発表しました。
2回の全体研修の後、最終発表までに2回の個別相談があり、最終報告会に臨みます。またその後も希望団体は約半年間のフォローアップが受けられ、継続的な成長を支援しています。
どのような発表が行われたのか、いくつかご紹介します。
●A団体の場合
国際文化フォーラム助成事業「
2025
年度
未来をひらくTJF
助成プログラム
」への応募を見据え、「社会課題を自分ごと化する若者育成」をテーマにして、申請書を作成しました。外国人の子どもが通う日本の学校への訪問とバングラデシュの少数民族の村への海外研修を行い、多様でグローバルな視点を持ち、国内外の社会題解決に立ち向かう実践力を持つ若者を育成しようというプログラムです。
発表後の参加者コメントでは、初めての人に事業内容を伝える難しさや、活動目的が分かりにくい点が指摘されました。また、「自分ごと化」を促すための事業設計が今後の重要なポイントになる、との声も挙がりました。
●B団体の場合
一般財団法人ゆうちょ財団「
2026
年度NGO
海外援助活動助成
」への応募を見据え、現在アフリカで実施している事業の運用改善方針を考えました。現在の取り組みを持続可能にするため、運用標準化・デジタル化・データ収集を3本柱に据え、事業モデルの再構築を目指すという概要です。
参加者からは、現地での自走性の不透明さや、アプリ導入への懸念にどう向き合うか、そして 社会事業と助成金事業の境界線の整理など、今後の運営に必須となる視点が挙がりました。
●C団体の場合
C団体は研修期間中、寄付プラットフォーム「Syncable」でクラウド・ファンディングに挑戦しました。実施する中で、自団体の表現の曖昧さや発信力不足に気づくことになりました。特に文章が伝わりにくいことや、情報が多すぎることが課題として上がりました。
個別相談では、団体の核にある理念を、一般の人にもわかりやすく伝える手法や言葉が必要な事、組織の強みと弱み、中長期計画をどう立てるか、といった組織成立の基本も考えなくてはならないことを研修しました。その結果、本研修で最も自団体の本質をとらえ将来を考える研修(ブランディング研修)を受けた団体となりました。またプロからクラウド・ファンディングの技法として個人のストーリーの活用や、発信技法についてもアドバイスを受けました。
●全体総括((一社)シェア・ザ・プラネット代表 筒井氏)
本研修では、多くの団体が共通して、「言語化」「組織基盤」「事業の本質」という3つの課題を持つことが浮き彫りになりました。資金獲得は重要ですが、それ以上に「自分たちは何を実現したい団体なのか」を明確にすることこそが、長期的な資金調達や持続的な活動につながることを、参加者全体で再確認する機会となりました。今後も私たちは、国内外の社会課題に取り組む団体の活動を丁寧に見ながら、各団体が本来の目的を見極め、より強固な基盤を築いていけるよう伴走を続けていきます。
終了後のアンケートでは、研修を評価する声が多く聞かれました。
・経験や実績が豊富な講師陣から直接講義・指導してもらえる貴重な機会となった。特に個別面談では、第三者目線での指摘やアドバイスがもらえ有益だった。
・助成金とクラウド・ファンディング、どちらも気になるコースだったが、研修を受ける過程で自団体に合うコースを選択でき、柔軟性のある研修と感じた。
・単なる資金獲得でなく、団体の在り方、組織強化など、本質的なことに役立った。
・他団体と情報交換することで、資金繰りの苦労や工夫等、参考になる話を聞くことができ勉強になった。
・本研修をきっかけとし、定款改定、HPの近代化も含めて、団体の在り方の議論が前進した。
2026年度は年度開けの4~5月頃、2期目の募集を開始します。
JICA東京のホームページでも募集要項を公開しますので、是非ご確認ください。スタートアップNGOの皆様のご参加をお待ちしています!
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