【新潟県】「一生分の教材」~第49回「RING」セミナー:JICA教師海外研修報告会を実施しました!
2026.03.09
2026.03.09
参加者全員で集合写真
1月31日、新潟県から2025年度JICA教師海外研修に参加した先生による報告会を、「RING」(にいがたNGOネットワーク国際教育研究会)と連携して開催しました。
西家先生による発表
第一部では、JICA教師海外研修でバングラデシュを訪れた西家先生から、研修に参加したきっかけや、現地での経験を通して得た気づき、そして、それらの学びをどのように日本の教育現場での授業実践へとつなげているかが紹介されました。
報告の中で印象的だったのは、「この教師海外研修は一生分の教材」という言葉です。現地で得た経験が一度きりの学びにとどまらず、教育実践を長く支える重要な資源となることが語られました。
また、教師海外研修を通じて抱いた問いや“モヤモヤ”を児童とどのように共有し、日々の授業でどのように扱っているかについても言及があり、学びを学校現場に根づかせていく実践の一端が示されました。西家先生は、今後も地域における国際理解教育の推進に継続して関わっていきたいと語り、研修修了後の活動が次の広がりへと力強くつながっていくことが伝わる報告となりました。
第二部では、JICA教師海外研修の趣旨を踏まえ、新潟国際情報大学の学生による参加型ワークショップを実施しました。身体を動かすアクティビティやグループディスカッションを通じ、参加者が紛争や国際課題について主体的に考え、対話を深める充実した時間となりました。
ワークショップを担当した学生からは、県内の小中学校での出前講座などを通じて、今後さらに国際理解教育の普及に取り組んでいきたいとの展望も示されました。大学生という次世代の担い手との連携は、教師海外研修の学びが世代を越えて広がっていく可能性を感じさせるものです。
ワークショップの様子①
ワークショップの様子②
佐藤真久先生による講評
JICAが60年以上にわたり実施してきた教師海外研修は、日本の国際理解教育・開発教育を支える重要な人材育成事業です。研修で得た教員一人ひとりの学びが、授業実践として学校現場に根づき、地域へ広がっていく点は、本事業の大きな特長の一つです。
新潟県では、10年以上にわたり活動を続けてきたRINGが、教師海外研修の参加者や教育関係者をつなぎ、学びを地域で支えてきました。現場での実践や学びの共有を重ねることで、研修の成果が一過性に終わらず、地域で育まれてきたことがうかがえます。
教師海外研修のアドバイザーである東京都市大学・佐藤真久先生は、「孤軍奮闘せず、仲間と共に活動する」と語っています。この言葉のとおり、教師海外研修の学びは、仲間と共有しながら広げていくことで、教育現場により大きな力をもたらすことができます。JICAは今後も、地域の関係者との連携を大切にしながら、国際理解教育・開発教育のさらなる充実に取り組んでいきます。