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NGOと企業の「ミッションの重なり」を協業に変える

2026.07.30

NGO等提案型プログラム「NGO等と民間企業のミッションを融合した連携手法に関するワークショップ」 成果報告会を開催

JICA 東京では、NGO等の組織基盤強化や多様な主体との連携促進を目的として「NGO等提案型プログラム」を実施しています。2026年7月3日、一般社団法人コペルニク・ジャパンが実施する提案型プログラム「NGO等と民間企業のミッションを融合した連携手法に関するワークショップ」の成果報告会が開催され、2年間にわたる実践型ワークショップを通じて得られた成果や、NGOと企業による協業の可能性について参加者とともに振り返りました。

プログラムの概要

NGO等提案型プログラムは、NGO・NPO、公益法人、大学等の職員を対象に、各組織が抱える課題やニーズに応じた実践的な研修を提供する事業です。今回紹介するコペルニク・ジャパンのプログラムでは、NGOと民間企業の協働提案を最終成果として位置づけ、参加団体が自らのミッションや強みを整理しながら、企業とのパートナーシップ形成に向けた提案づくりに取り組みました。

プログラムでは、企業ニーズの分析や協働アイデアの検討、個別コンサルテーション、提案書のブラッシュアップなどを通じて、参加団体が企業の視点を理解しながら実践的な提案力を身につけることを目指しています。これまでの実施では、第1期・第2期を通して26団体が33件の事業提案を作成し、そのうち20件が企業との個別相談へ発展、さらに複数の協業案件の創出につながりました。

成果報告会の概要

今回の成果報告会は、「ミッションの重なりを、事業に変える ~小さく試し、大きく広げる NGO民間連携の実践報告~」をテーマに開催され、対面およびオンラインで計61名がご参加されました。報告会では、第1期・第2期にかけて実施してきた実践型ワークショップの成果を振り返るとともに、ワークショップに参加したNGOや企業担当者によるパネルディスカッションが行われました。
本プログラムでは、自団体のミッションや強みを可視化し、企業のニーズや課題意識を理解しながら、小さな提案や試行錯誤を積み重ねていくプロセスを重視しています。報告会では、こうした実践を通じて生まれた学びや成果が共有されました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションでは、NGOと企業が協業を進める上で重要となる視点について、第2期に参加したNGOおよび企業の登壇者が、それぞれの経験をもとに活発な意見交換を行いました。

参加したNGOからは、「企業との連携」と聞くと資金提供を受けることを想定しがちだったが、本プログラムを通じて「双方のミッションが重なる領域から新たな事業を共創する」という発想へと転換できたとの声が聞かれました。また、自団体の強みや保有するネットワーク・知見を改めて整理するワークを通じて、自分たちが持つネットワークや現場知見の価値を再認識できたことも大きな成果として挙げられました。

企業側からは、企業との協業を検討する際には、相手が関心を持つ社会課題だけでなく、事業目標や部署ごとのKPIとの接点を見いだすことが重要であるとの意見が示されました。企業とNGOでは組織の目的や意思決定の仕組みが異なるため、相手の事業や組織を深く理解し、共通言語を築くことが協業実現の鍵になるとの指摘もありました。

また、協業を実現するためには、一度の提案で結論を求めるのではなく、対話を重ねて関係を構築し双方に適したタイミングを見極めていくことが大切であるという意見も共有されました。第1期の参加者からも経験の共有があり、「提案はゴールではなくスタートである」「小さく始めて関係性を育てることが、その後の大きな展開につながる」といった実践的な学びが語られました。

今回のプログラムでは、参加団体の満足度が平均97.2%と非常に高く、多くの参加者からプログラムへの高い評価が寄せられました。
JICA東京では、今後もNGO等提案型プログラムを通じて、市民社会組織の組織基盤強化や多様な主体との連携促進を支援し、持続可能な社会課題解決に向けた取り組みを後押ししていきます。

会場では報告会後に参加者の交流会も行われ、和気あいあいと各々のアイディアを話し合う姿が見られました。

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