【実施報告】<オンライン開催> ジェトロ山梨 & JICA横浜・共催 山梨中央銀行・後援 中南米セミナー
2021.02.05
日時:2021年1月28日(木曜日)13:30~16:30
会場:Zoomによるオンライン開催 ※ライブ配信
主催:ジェトロ山梨、JICA横浜
後援:山梨中央銀行
対象:海外展開に関心のある山梨県・県外企業等
参加者:25名あいさつ
熊谷晃子 JICA横浜 所長
河野将史 ジェトロ山梨貿易情報センター 所長
講演者
内藤祥平 (株)日本農業 代表取締役社長
上野直哉 国土防災技術(株) 事業本部 環境事業部 緑環境事業課 係長
橋本文 JICA横浜 総務課中小企業・SDGsビジネス支援事業担当 主事
東千秋 JICAブラジル事務所 企画調査員
佐藤輝美 ジェトロ海外調査部 米州課 中南米班
高氏朋佳 ジェトロ海外調査部 米州課 中南米班
千野聡太 山梨中央銀行 コンサルティング営業部 海外ビジネスサポートデスク
2021年1月28日、JICA横浜はジェトロ山梨と共催し、山梨中央銀行の後援を得て中南米市場への進出にご関心のある山梨県内外の企業を対象に、標記セミナーを開催いたしました。
当日は冒頭、JICA横浜所長の熊谷より開会のあいさつがなされ、JICA横浜と山梨県、中南米とJICAとの今後の連携方針が述べられました。
ジェトロ佐藤氏と高氏氏から中南米主要各国のビジネストレンドの案内があり、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、ペルーのそれぞれの各国の特徴と日本食レストランの普及率、成長著しい分野、参入時の留意点などの説明がありました。
JICA横浜主事の橋本からはJICAの実施する「中小企業・SDGsビジネス支援事業」の案内と中南米における同事業の事例を紹介いたしました。
また、JICAブラジル事務所の企画調査員の東からは、日系社会の協力を得た日本企業のブラジル進出方法とJICAが行う日系社会支援、ブラジルにおける農業支援についての説明がありました。
JICAブラジル事務所 東 企画調査員(写真右上)
山梨中央銀行の千野氏からは同行が行っている海外ビジネスサポートデスクの案内があり、貿易実務から投資、金融サービスまで幅広いサポートの紹介がありました。
また、本セミナーにおいては発展途上国で活発にビジネスを行う民間二社様から各事業とその現状についてお話がありました。
国土防災技術株式会社上野氏より、同社制作の動画(リンクはページ下部)にて土壌改良に寄与する農業用自社製品(フジミン)の紹介と、同社が「JICA中南米日系社会連携調査団」に参加して行った、フジミンの中南米における販売展開可能性を探る調査の概要が紹介されました。
国土防災技術株式会社 上野係長
上野氏は同社がパラグアイにおいて「JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業~普及・実証・ビジネス化事業~」を現地政府機関と連携して実施している現況について触れ、収量・品質ともにアップした現地の農産物の写真を提示されました。また、同社は同じく「JICA中小企業・SDGsビジネス支援事業」を実施した山梨県内企業を始め、ルワンダ、ザンビアにおいても他社との連携による土壌改良及び、生産性向上のための技術協力に参加する精力的な海外展開をしており、その状況が紹介されました。コロナ禍でも積極的にできることを実践すると話される様子が印象的な講演でした。
株式会社日本農業の内藤代表取締役は、農業の世界的・日本的課題を踏まえたうえで、日本農業の強みを生かして果実類の輸出と品種ライセンスで収益をあげるビジネスモデルと現況を紹介されました。
同社では、高収益の果実を選定して、生産から選果、流通、販売まで同社で担うことで生産・出荷プロセスの効率化を行い、途上国の小売り店舗に直接同社ブランドのブースを持つことにより消費者からの声を直接吸収し、販売に反映し、ブランディングによる高価格での販売を実践する同社の強みを説明いただきました。内藤社長は果物の栽培が盛んな山梨県と気候が多様で果実栽培に適した中南米で今後さらに活動を拡大していきたいと旺盛な意欲を語られました。
株式会社日本農業 当日資料
最後に、ジェトロ山梨の河野所長から山梨県企業のさらなる海外展開を支援する力強い意思表示を含む閉会の挨拶がなされ、本セミナーは出席者様からの活発な質問もあり、企業様同士での交流も期待される、充実したものとなりました。
本セミナーに関連するリンクは以下の通りです。
関連ファイル:
scroll