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JICA・AfCFTA・AUDA-NEPAD連携にて開催した貿易円滑化ワークショップ

掲載日:2026.07.08

イベント |

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JICA、AfCFTA事務局、AUDA-NEPAD、EACの参加者

概要

イベント名: JICA・AfCFTA事務局・AUDA-NEPAD連携 貿易円滑化ワークショップ
開催日:2026年6月6月2日~3日
共催:JICA、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)事務局、アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)
主な参加者:JICA、AfCFTA事務局、AUDA-NEPAD、東アフリカ共同体(EAC)、ケニア港湾公社(KPA)、ケニア歳入庁(KRA)、北部回廊交通運輸調整庁(NCTTCA)から約30名が参加

内容

2026年6月2日~3日、ケニアのモンバサにて、JICAはアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)事務局、アフリカ連合開発庁(AUDA-NEPAD)との3機関合同による2回目の取組として、アフリカにおける貿易円滑化ワークショップを開催しました。2日のワークショップには3機関に加えてEACからも参加があり、地域統合、回廊開発および貿易円滑化の活動について共有するとともに、各機関の活動について理解を深めました。3日は関係者全員にてモンバサ港の運用状況を視察して意見交換を行いました。

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貿易円滑化ワークショップにて、JICA、AfCFTA事務局、AUDA-NEPADの間で活発な議論がなされた

① 貿易円滑化ワークショップ(6月2日)

JICA・AfCFTA事務局・AUDA-NEPADの3機関の実務レベルにて意見交換を行った本ワークショップでは、貿易円滑化の活動や現場の課題について活発な議論が交わされました。

貿易円滑化の現状と課題の整理

地域経済共同体(RECs)からはEAC派遣のJICA専門家が参加し、各機関による貿易円滑化に関する活動紹介(ケニア事務所による北部回廊に関する取り組み含む)を行いました。特に、AUDA-NEPADとAfCFTA事務局との間では、設立年次の違い(AUDA-NEPADは2018年(2010年のNEPAD計画調整庁から発展)、AfCFTA事務局2020年設立)により、業務の一部(例えば、貿易円滑化に関わる報告書作成)が重複している可能性があるため、今後の整理のためにも継続的に議論をしていくことが必要との認識が共有されました。

AfCFTA事務局からは、貿易円滑化は税関・手続き・デジタル統合を通じて達成されるとし、アフリカ全体での制度統一とシステムの運用が重要である旨言及がありました。その中でも、単一申告・単一保証による手続きの簡素化、税関同士のデータ共有が鍵であり、そのために、トランジット貨物の情報、税関同士のデータ共有、原産地証明のデジタル化等を進めている旨報告がありました。

AUDA-NEPADからは、インフラ開発と貿易円滑化のみでは地域統合は達成できず、キーワードは回廊開発と産業化との連動である旨言及がありました。アフリカ・インフラ開発プログラム(PIDA)はこれまで多数のプロジェクトをリスト化していましたが、回廊単位での再設計が必要であり、単体のプロジェクトでは機能しない可能性があるため留意が必要である旨、民間資金を呼び込むためにも投資可能なプロジェクトの設計が重要である旨の共有がありました。

ASEAN/日本の知見の共有

議論の時間には、参加者から、ASEAN諸国の貿易円滑化に資するインフラ開発や貿易・産業構造の成り立ち等に関して質問があり、JICA(専門員やEAC専門家等)側から、ASEANは民間主導でのインフラ先行、アフリカは制度主導での統合志向等の特徴の違いについての共有がありました。

本ワークショップを通じ、各機関の貿易円滑化へのアプローチがより明確になり、3機関の連携をさらに強化するための重要な一歩が踏み出されました。

② モンバサ港のターミナル2における近代的な港湾オペレーションの視察(6月3日)

ワークショップの翌日、円借款で整備されたモンバサ港のターミナル2における近代的な港湾オペレーション(岸壁クレーン、コンテナヤード、スキャニング施設、標準軌鉄道(SGR)等)を視察した他、東アフリカ共同体(EAC)の「単一税関領域(Single Customs Territory: SCT)」に基づき、モンバサ港内に常駐するウガンダ、ルワンダ、タンザニア、ブルンジ、南スーダン、コンゴ民主共和国の税関職員による自国向け貨物の事前処理(これにより内陸国国境での手続の簡素化、輸送時間の短縮を実現)を視察しました。参加者からは、貿易円滑化は、単にインフラ整備ではなく、港湾、税関、電子化、地域間連携を統合したシステムであるという認識を持つことができたと言及がありました。

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円借款で整備されたモンバサ港のターミナル2の建物前での集合写真(写真提供:AUDA-NEPAD)

モンバサ港のターミナル2では、ケニア港湾公社(KPA)、ケニア歳入庁(KRA)、北部回廊交通運輸調整庁(NCTTCA)から、各組織の取組や、モンバサ港における貨物のクリアランスや輸出入の手続きに関し、説明があり、その後、意見交換が行われました。

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KPA、KRA、NCTTCAも交えたモンバサ港での議論の様子

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ターミナル2の様子

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スキャナー監視室

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コンテナ貨物スキャナー

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貨物トラッキングシステムの取付

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KRA内に常駐するEAC加盟国のウガンダ税関事務所

今後の展望と協力強化

AfCFTA事務局及びAUDA-NEPADの多くの参加者は、東アフリカの港湾への訪問は初めてであり、本ワークショップは各機関の活動理解に留まらず、実際に現場訪問をすることで、貿易円滑化の実態やEACが進める貿易円滑化に資する取組について深い学びを得ることができたとして、本ワークショップ開催を主導したJICAに対する高い評価が示されました。

また、2日目のモンバサ港のターミナル2における近代的な港湾オペレーションの視察においては、効率的な税関業務、貿易円滑化の好事例として認識し、今後アフリカ域内で共有することを確認しました。各機関から、今後も同様のワークショップおよび現場訪問をセットとした知見共有の場を継続することへの期待が述べられました。

JICAは引き続き、アフリカの地域統合と貿易円滑化を支援し、持続可能な発展に向けて取組んでいきます。