JICA緒方研究所

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JICA 研究所 公開セミナー/TICAD7プレイベント 紛争影響下における「ジェンダーに基づく暴力(GBV)」ーウガンダ難民居住区と日本、それぞれの対応から学び合うー

終了イベント

開催日時

2019年8月8日(木曜日)15時00分から17時00分

開催場所

国際協力機構(JICA)市ヶ谷ビル2F 国際会議場
東京都新宿区市谷本村町10-5

JR中央線・総武線 「市ヶ谷」 徒歩10分
都営地下鉄新宿線 「市ヶ谷」A1番出口 徒歩10分
東京メトロ有楽町線・南北線 「市ヶ谷」6番出口 徒歩8分[地図はこちら]

イベント内容
現地で開催された調査結果フィードバック会合の様子(2018年5月)

紛争影響下の特殊な生活空間では、人々の脆弱性が著しく高まる一方で、加害者処罰が困難となることなどから、「ジェンダーに基づく暴力(Gender Based Violence: GBV)」が生じやすくなります。GBV被害は、個人の心と体に大きなダメージを与えるだけでなく、その被害を他人に伝え、助けを求めることに対する心理的・社会的障壁が高い問題です。

JICA研究所では、2017年より紛争影響下で生じるGBVの問題と被害者支援の課題について考える研究プロジェクト「紛争とジェンダーに基づく暴力(GBV):被害者の救援要請と回復プロセスにおける援助の役割」を行っています。ウガンダの難民居住地で生活している南スーダン難民を対象に、GBVに対する住民たちの認識を探るとともに、GBVの被害者たちは救援要請に向けてどのような行動をとってきているのか、また被害者周辺の人々やコミュニティでは被害者に対してどのような支援を行っているのかについて調査を行ってきました。

調査の結果、難民生活の中で、貧困、不就労、不登校、早期婚や強制結婚、難民登録による男性から女性への世帯主の転換といった要因が絡み合い、主にパートナー間の暴力が問題となっていることがわかりました。そして被害者の救援要請を妨げているのは、「スティグマへの恐怖」および「支援に対する期待の低さ」であることがわかりました。

本セミナーでは、日本国内におけるGBVの現状や課題も踏まえつつ、被害者が置かれる状況や支援に関する理解を深め、紛争影響下におけるGBVの廃絶と予防に向けて、国際社会はどのように取り組みを強化していくべきかについて考えたいと思います。

プログラム

モデレーター 武藤亜子(JICA研究所 主任研究員)

挨拶 (15:00-15:05)
藤田安男(JICA研究所 副所長)

研究概要の発表 (15:05-15:20)
川口智恵(JICA研究所)

GBV支援事業の紹介 (15:20-16:20)※全て仮題
・「南スーダン難民危機におけるGBVの防止と対応」
小坂順一郎(UNHCR駐日事務所)
・「ウガンダにおけるUN WOMENと南スーダン難民に対するGBV支援について」
Yusrah Nagujja(UN WOMEN Uganda)
・「Refugee Law ProjectとウガンダにおけるGBV対応について」
Dr. Chris Dolan(Refugee Law Project)
・「災害時に生じるGBV被害と支援の現状」
石本宗子(社会福祉士)

討論 (16:20-16:45)
福井美穂(難民を助ける会)
Ronald R Sebba(マケレレ大学)

質疑応答 (16:45-17:00)

登壇者紹介

武藤亜子 JICA研究所 主任研究員
現在、JICA研究所の主任研究員を務め、平和構築や人間の安全保障、更に人道危機についての研究にかかわる。入構以来、一貫して援助の実務にかかわった経験を活かし、援助の実務と学術を繋ぐ研究に従事している。現職以前には、JICA本部のジェンダー平等・貧困削減推進室課長やJICAヨルダン事務所次長を歴任した。慶応大学文学研究科にて史学科修士号取得。

川口智恵 JICA研究所 研究員
博士(国際公共政策)。内閣府国際平和協力本部事務局研究員、防衛大学校総合安全保障研究科特別研究員、外務省総合外交政策局国際平和協力室調査員を経て2014年9月から現職。主な研究領域は平和構築。現在、JICA研究所の研究プロジェクト「紛争とジェンダーに基づく暴力(GBV):被害者の救援要請と回復プロセスにおける援助の役割」を実施中。

小坂 順一郎 UNHCR駐日事務所 准渉外担当官
国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所にて、政府機関との資金調達・交渉、政策提言、NGO・市民社会との連携強化を担当。2011年3月には東日本大震災を受けて国連災害評価調整(UNDAC)チーム、そして4月から5月にかけてジャパン・プラットフォームに出向し、情報収集・発信を行った。2016年には緊急対応チームの報告調整および現場担当官としてウガンダ北部の南スーダン難民支援に従事。日本UNHCR・NGO評議会(J-FUN)事務局長。

Yusrah Nagujja, Programme Management Specialist, UNWOMEN Uganda
UNWOMENウガンダのProgramme Management Specialistとして、ウガンダにおける南スーダン難民へのGBV支援事業を行っている。過去にはRefugee Law Projectに従事し、障害者と高齢者向けプログラムとして心理社会的支援、家庭訪問、調査研究や記録作成、様々な団体へのリファラルの調整を担当。

Dr. Chris Dolan, Director, Refugee Law Project
ウガンダ国立マケレレ大学付属のRefugee Law Projectの責任者。性的暴力と迫害に関する事業を多数実施している。2009年にBerghahn Booksから出版された著書『Social Torture; The Case of Northern Uganda, 1986-2006』はウガンダの状況と、紛争と紛争後のジェンダーのダイナミクスと男性性を理解するうえで、必要不可欠な資料となっている。

石本宗子 社会福祉士
女性支援団体複数に所属/社会福祉士。DV、セクシュアルハラスメントをはじめとする女性に対する暴力被害女性への支援と社会啓発を両輪に活動。1970~2003年福岡県職員、2003年~2017年久留米市男女平等推進センター相談室勤務する傍ら久留米市のDV対策推進に携わる。共著「男社会へのメッセージ」(海鳥社)、「よくわかるDV被害者への理解と支援」(明石書店)、犯罪被害者等相談支援マニュアル「はじめて担当になったあなたへ」(犯罪被害者支援等暮らし・検討会=くらしえん)等

福井美穂 (特活)難民を助ける会 調査研究
東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。旧ユーゴスラヴィア、アフガニスタン、シエラレオネ、南スーダンで緊急人道支援に従事。内閣府国際平和協力本部事務局研究員、お茶の水女子大学特任講師を経て、特活ピース ウィンズ・ジャパン海外事業部、特活難民を助ける会調査研究、青山学院大学兼任講師、東洋英和女学院大学非常勤講師。

Dr. Ronald Sebba, Lecturer, Makerere University
ウガンダ・マケレレ大学School of Women and Gender Studies講師。2000-2002年にかけて、Refugee Law ProjectのSenior Education and Training Officerとして、人権と難民法に関するトレーニングプログラムを設立。過去にコンサルタントとして、Uganda Bureau of Statistics, FAO, UNFPA, WHO, American Refugee Committee, Regional Centre for Quality of Health Care and Fredrich Ebert Foundation等の機関に従事。

主催

JICA研究所

言語

日本語/英語(同時通訳)

参加費

無料

定員

90名

留意点

・座席数が限られておりますため、定員を超えた場合はお断りする場合がございます。

・本イベントにて撮影された写真は、JICAのウェブサイトおよび刊行物に掲載される可能性がございます。また、取材のため会場内に外部メディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますので併せてご了承ください。

問い合わせ

JICA研究所(担当:竹内)

メール:ditas-rsunit@jica.go.jp 

申し込み方法

このイベントは終了いたしました。

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