【終了】JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2021年度移住史・多文化理解オンライン講座~歴史から「他者」を理解する~ 第2回「コロナ禍の南米出身家族の可視化しない現状:ペルー人児童生徒への学習支援からみえたこと」

掲載日:2022.02.02

イベント |

イベント内容

講座概要

日本で増えつつある海外からのさまざまな移住者の背景について理解を深めるため、JICA緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。

日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を超える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えていきます。

本講座は、JICA緒方研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示する海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。1~3月の全6回の講座を通じ、多様な移住者やその家族についてよりよく知るためのヒントをご紹介します。

発表概要

第2回では、宇都宮大学の小波津ホセ研究員に「コロナ禍の南米出身家族の可視化しない現状:ペルー人児童生徒への学習支援からみえたこと」をテーマに講演いただきます。2020年から日本で猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染症は、国籍に関係なく多くの人の生活に影響を与えています。パンデミック下の新生活は心配や不安を誘発しただけではなく、親には経済面、子どもには学業面で影響をもたらしてきました。本講座では、講師がコロナ禍の一年間を通してペルー人児童生徒に実施した学習支援の経験から、ペルー人家族の状況についてお話しいただきます。

多くのペルー人家族は日本国内の居住地域に根付いており、次の世代が歩みを進めていることが一つの特徴ですが、近年、彼らに対する社会の興味関心が希薄化していることが指摘されています。それは、彼らが安定した生活を獲得し、問題ない社会進出を達成していることを意味するのでしょうか。出稼ぎ現象から約30年が経過した今、彼らの現状について紹介します。

プログラム

18:00 開会
18:05 講演
講師:小波津ホセ(宇都宮大学 国際学部附属多文化公共圏センター 研究員/早稲田大学人間総合研究センター 招聘研究員)
司会:長村裕佳子(JICA緒方研究所 研究員)
19:05 質疑応答
19:30 閉会

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長村)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

このイベントは終了いたしました。

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