【終了】JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2021年度移住史・多文化理解オンライン講座~歴史から「他者」を理解する~ 第3回 中国帰国者二世、三世の声を聴く—「中国残留孤児・婦人は今…」の時代を生きる—

掲載日:2022.02.16

イベント |

イベント内容

講座概要

日本で増えつつある海外からのさまざまな移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。

日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を超える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えていきます。

本講座は、緒方研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示する海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。1~3月の全6回の講座を通じ、多様な移住者やその家族についてよりよく知るためのヒントをご紹介します。

発表概要

第3回では、一橋大学大学院の山崎哲氏に「中国帰国者二世、三世の声を聴く—「中国残留孤児・婦人は今…」の時代を生きる—」をテーマに講演いただきます。1945年8月のソ連軍の満洲への侵攻やその後の混乱などにより日本へ帰国できず、戦後も中国に留まった日本人がいました。中国残留孤児・婦人と呼ばれる人々です。1972年の日中国交正常化以降、かれらの日本帰国が進み、そして1980年代以降、マスメディアでかれらの存在が広く伝えられましたが、今ではその存在はほとんど忘れられています。中国残留孤児・婦人が社会から忘れられつつある現在、その子(二世)や孫(三世)たちはどのように日本で生活しているのでしょうか。本講座では、日本社会で存在が見えにくい「他者」となっている中国帰国者二世三世の声を紹介することを通じて、「先の大戦」が当事者らの移動や、生活の今にまでも与える影響をみなさんとご一緒に考えたいと思います。

プログラム

18:00 開会
18:05 講演
講師:山崎 哲(一橋大学大学院 社会学研究科 日本学術振興会 特別研究員 DC)
司会:長村裕佳子(JICA緒方研究所 研究員)
19:05 質疑応答
19:30 閉会

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長村)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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