【終了】JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2021年度移住史・多文化理解オンライン講座~歴史から「他者」を理解する~ 第4回 EPAインドネシア人看護師の訪日物語

掲載日:2022.02.21

イベント |

イベント内容

講座概要

日本で増えつつある海外からのさまざまな移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。

日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を超える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えていきます。

本講座は、緒方研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示する海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。1~3月の全6回の講座を通じ、多様な移住者やその家族についてよりよく知るためのヒントをご紹介します。

発表概要

第4回では、筑波大学大学院の村雲和美氏に「EPAインドネシア人看護師の訪日物語」をテーマに講演いただきます。2008年に発効した日尼経済連携協定(EPA)に基づき来日する看護師に焦点を当てて、制度の現状と課題をお話しいただきます。実際に病院で働くインドネシア人看護師の来日動機や日本語学習など、国家試験合格に至るまでのプロセスをご紹介いただき、EPA看護師への理解を深めながら今後の方向性を考えます。

2008年以降、来日したインドネシア人看護師は714名になります(2022年1月現在)。国家試験に合格し、病院で勤務する看護師は全国で24名です。EPAでの看護師の受け入れ開始から10年が経過した現在の制度の現状や課題について、実際に病院で勤務する2名の看護師の歩みから振り返ります。彼らが病院でどのような働き方をしているのか、キャリア、家族、子どもの教育、定住、パンデミック禍での不安など、将来をどのように考えているのか理解を深めながら、日本の外国人労働者受け入れ制度や多文化共生社会におけるEPA看護師の今後の役割を議論します。

プログラム

18:00 開会
18:05 講演
講師:村雲和美(筑波大学大学院 人文社会科学研究科 日本学術振興会 特別研究員 DC)
司会:長村裕佳子(JICA緒方研究所 研究員)
19:05 質疑応答
19:30 閉会

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長村)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

このイベントは終了いたしました。

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