【終了】プロジェクト・ヒストリー『バングラデシュIT人材がもたらす日本の地方創生』出版記念オンラインセミナー

掲載日:2022.03.08

イベント |

イベント内容

JICA緒方貞子平和開発研究所では、これまで行ってきたJICAの事業を振り返り、その軌跡と成果を分析してまとめた書籍「プロジェクト・ヒストリー」シリーズを刊行しています。本シリーズの第28弾として、『バングラデシュIT人材がもたらす日本の地方創生—協力隊から産官学連携へとつながった新しい国際協力の形』を刊行しました。

著者の狩野剛さんは、2010年からおよそ5年間、JICA職員として本部とバングラデシュ事務所の両方から、そしてその後も研究者として同事業に携わっています。バングラデシュで得た経験や知見を、他国・地域や日本の他の地方自治体でも活用してもらえるよう、全25回、34人の関係者に対するインタビューを通じて当時の活動をたどり、本書の刊行に至りました。

バングラデシュにおいて、後にJICAが支援することになるIT国家資格のアイデアが生まれたのは、奇しくも2008年の政治的な衝突を背景とした非常事態宣言の発出と外国人に対する襲撃リスクの高まりにより、地方で活動していた青年海外協力隊が首都へ退避したことに起因しています。普段は各地で個々に活動しているIT関連の隊員が一堂に集まり、課題を共有し、アイデアを出し合い、議論したものが形になり、関わる人々に共感を生みながらバトンをつなぐように今日まで続いています。

バングラデシュで生まれ、両国の産官学関係者の協力を得て発展してきたIT人材育成「宮崎-バングラデシュ・モデル」。日本が直面している、特に地方部での少子高齢化とそれに伴うIT人材不足と、バングラデシュが課題としている就業機会の不足。同モデルは、IT産業・人材開発の促進を通じ、両国の最重要課題の解決に取り組んでいます。

2022年3月8日に、同書の出版を記念したオンラインセミナーを開催します。著者である狩野さんによる書籍紹介に続き、バングラデシュにおける取り組みから得た学びや知見をどのように他の地方自治体や新興国でも発展、普及していけるのか、有識者によるパネルディスカッションを行います。

プログラム

●開会あいさつ
牧野耕司 JICA緒方貞子平和開発研究所 副所長

●著者(狩野剛さん)による書籍紹介

●パネルディスカッション
1.バングラデシュにおけるIT人材育成の歩みと課題
2.地方創生「宮崎-バングラデシュ・モデル」の普及に向けて~バングラデシュにおける取り組みからの示唆~

・モデレーター
狩野剛 神戸情報大学院大学 客員教授
・パネリスト
庄子明大 JICA専門家
田阪真之介 宮崎大学 特別教授
竹内卓朗 JICA総務部 参事役

●質疑応答

●閉会あいさつ
吉成安恵 JICA九州 所長

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:高旗)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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