【終了】JICA緒方研究所・JICA横浜 海外移住資料館共催 2021年度移住史・多文化理解オンライン講座~歴史から「他者」を理解する~ 第6回 外国人住民の受け入れと多文化共生—コロナ禍における神奈川県の外国人集住地域の現状—

掲載日:2022.03.15

イベント |

イベント内容

講座概要

日本で増えつつある海外からのさまざまな移住者の背景について理解を深めるため、JICA 緒方研究所とJICA横浜 海外移住資料館は「移住史・多文化理解オンライン講座」を共催します。

日本に暮らす人々の中には、さまざまな外国のルーツを持つ方々がいます。しかし、そのことはあまり知られていません。多文化共生とは、まずは「他者」を理解しようと努めることから始まるのではないでしょうか。本講座では、国境を超える人々がどのような思いで移動し、どのような生活を送ってきたのか、その歴史や社会背景の理解を通じて、多文化共生を共に考えていきます。

本講座は、緒方研究所の研究プロジェクト「日本と中南米間の日系人の移動とネットワークに関する研究」の活動の一環として開催されます。また、南北アメリカへの日本人の海外移住の歴史を展示する海外移住資料館と共催し、過去・現在の海外移住の経験を見つめなおすことを目指しています。1~3月の全6回の講座を通じ、多様な移住者やその家族についてよりよく知るためのヒントをご紹介します。

発表概要

第6回では、横浜市立大学の坪谷美欧子准教授に「外国人住民の受け入れと多文化共生-コロナ禍における神奈川県の外国人集住地域の現状-」をテーマに講演いただきます。コロナ禍における在日外国人は、在留資格、日本語力、情報格差などに起因して、「公助」のセーフティー・ネットからも「共助」からも取り残される傾向にあります。従来、外国人住民については、定住せずに頻繁に転住するという「移動性」に注目が集まりがちでしたが、コロナ禍に伴う渡航制限や就労の困難さなどにより、彼らの「非移動性」の意味が問い直されています。

本講座では、神奈川県の外国人集住地域の外国人住民と支援団体へのインタビューに基づき、コロナ禍の在日外国人の生活状況や日本人と移民コミュニティーの共助の事例から、外国人住民の受け入れと多文化共生について議論します。また、日本での立場の違いや世代を超えた移民コミュニティーの自立や成長の動きなどにつながるコミュニケーションを高めた、コロナ禍で促進されたデジタルネットワークについても考えます。

プログラム

18:00 開会
18:05 講演
講師:坪谷美欧子(横浜市立大学 国際教養学部 国際教養学科 都市社会文化研究科 都市社会文化専攻 准教授)
司会:長村裕佳子(JICA緒方研究所 研究員)
19:05 質疑応答
19:30 閉会

問い合わせ

JICA緒方貞子平和開発研究所(担当:長村)
メール:ditas-rsunit@jica.go.jp

申し込み方法

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