JICA緒方研究所

出版物

開発協力文献レビュー

No.10 開発と制度

「良き制度」の構築こそが開発の鍵であるという認識が広く共有されるようになって久しい。「良き制度」の構築を目指す「グッド・ガバナンス・アジェンダ」の達成が経済成長や貧困削減にとって重要であることは開発援助コミュニティの共通理解となっているし、開発協力大綱が掲げる「質の高い成長」(包摂性や持続可能性、強靭性を兼ね備えた経済成長)を実現するという課題もまた、様々な制度の構築の成否と密接に関連していると考えられる。

グッド・ガバナンス・アジェンダに基づく取り組みが本格化して20年以上が経過し、これまでの取り組みの正当性・妥当性に根本的な疑念を呈するものを含め、様々な研究と議論が蓄積されてきている。本稿は、こうした「開発と制度」を巡るこれまでの議論の展開を概観し、整理すると同時に、今後議論されるべき論点を提示することを目的とする。

ページの先頭へ