Overcoming Current and Preventing Future Nosocomial Outbreaks During the COVID-19 Pandemic: Lessons Learned at Three Hospitals in Japan

  • #その他論文等

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが続く中、病院は院内感染の発生により、ますます困難な状況に置かれています。COVID-19の院内感染の予防と抑制に向けたさまざまなガイドラインやマニュアルはあるものの、COVID-19による複合的かつ緊急事態の対応には、そうした標準的な文書や座学で得られた知識は適用できない場合もあります。

本研究では、大規模な院内感染が発生した日本の3つの病院について、各病院が公開している情報を分析し、院内感染の発生を防ぐ方法について考察しました。その結果、重要な戦略として、①院内へのウイルスの侵入を即座に検出すること、②スタッフ間の感染を防ぐための管理を徹底すること、③保健所と連携し、外部専門家の集中的な支援を受けて基本的な感染予防対策を徹底することが示唆されました。

日本の病院から得られた教訓は、低中所得国と高所得国双方の保健医療施設や地域の保健医療行政官に有益な知見を与えることができ、それにより、COVID-19によって生じる医療体制への被害を軽減できる可能性があると考えられます。

本論文は、2021年9月28日に「International Journal of Environmental Research and Public Health」に掲載されました。以下のリンクから全文を読むことができます。

著者
駒澤 牧子、 ミョー・ニエン・アング、 齋藤 聖子、 磯野 光夫、 田中 剛、 牧本 小枝
発行年月
2021年9月
言語
英語
ページ
21ページ
関連地域
  • #アジア
開発課題
  • #保健医療