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Limits of the Concepts of Organisational Learning and Learning Organisation for Government-owned International Development Agencies

組織学習(organisational learning)と学習する組織(learning organisation)の概念は、急速に進むグローバル化の中で組織が直面する前提のない課題に対処するために20世紀後半に登場しました。民間企業にとってのこれら概念の有用性を論ずる研究は多いですが、政府・公的機関にとっての有用性を扱うものは多くありません。本論文は、政府・公的機関の一つである政府系国際開発機関に焦点を当て、同機関にとっての組織学習と学習する組織の概念の有用性を文献レビューを通じて考察します。組織学習と学習する組織では、組織がリスクを冒し、試行錯誤し、ダブル・ループ学習を実践することで、組織が激動する環境に対応できると言います。しかし、政府系国際開発機関は、厳格に規定された業務の範囲、厳しい説明責任、強力な政治的・官僚的圧力、あいまいな組織目標、非西欧諸国にある在外事務所の文化・価値感といった特有の社会・制度環境下に置かれていることから、これら概念の有用性は限定的だと言えます。

本論文は、JICA緒方貞子平和開発研究所の「二国間開発協力機関の在外事務所による重複する制度的環境への対応に関する研究」の一環で、2022年4月に学術ジャーナル「International Journal of Public Sector Performance Management」に掲載されました。論文は以下のリンクからご覧になれます。

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