Do Orphaned Girls Spend More Time on Water Collection? Evidence From Rural Zambia

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孤児であることは、長期的には人的資本の形成に影響を及ぼしますが、短期的な影響はさまざまです。この論文では、ザンビアの農村の孤児についての研究結果から、安全な水へのアクセス改善による短期的な影響を分析しました。深井戸建設プロジェクトの疑似実験の状況下で得られた独自のデータを用いて、差分の差分分析を行いました。その結果、水へのアクセスが新たに得られることによる健康と教育への即時的な影響は確認できませんでした。ただし、実の母親と暮らしている女児に比べ、孤児の女児は、水汲みと水に関連する家事に費やす時間がより増加していることが分かりました。結論として、安全な水が利用できることはその地域の人々全体に利益をもたらしますが、孤児の女児は安全な水へのアクセスが改善された場合に水汲みと水に関連する家事を担う時間が長くなり、不利な状況に置かれると言えます。

著者
島村 靖治、 清水谷 諭、 田口 晋平、 山田 浩之
発行年月
2022年6月
出版社
Vulnerable Children and Youth Studies: An International Interdisciplinary Journal for Research, Policy and Care
言語
英語
ページ
8ページ
関連地域
  • #アフリカ
開発課題
  • #保健医療
  • #水資源
研究領域
経済成長と貧困削減
研究プロジェクト