Institutional Mechanisms and Maritime Development Cooperation

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山口大学経済学部の大岩隆明教授とJICA緒方平和開発研究所のニコライ・ムラシキン研究員は、書籍『India-Japan-ASEAN Triangularity: Emergence of a Possible Indo-Pacific Axis?』(ジャガンナート・パンダ編)の第6章「Institutional Mechanisms and Maritime Development Cooperation(制度的メカニズムと海洋開発協力)」を執筆しました。

この第6章では、環太平洋、東アジア、インド洋からなるインド太平洋において、インド、日本、東南アジア諸国連合(ASEAN)の三者間関係が果たす役割とその可能性について検討しています。なかでも、制度構築やそのために必要な適切なメカニズム、この地域における制度構築に向けた海洋開発協力に焦点を当てています。

また、ASEANはグループとして環太平洋、東アジア、インド洋すべてに面しているユニークな存在である一方、準地域協力等の動向によっては大陸部と海洋部で分断されかねない危うさも抱えています。そのうえ、インド太平洋の要に位置しているため、その動向はインド太平洋におけるマクロレベルの動きにも大きな影響を及ぼします。このため、ASEAN総体としてこの地域形成への参加を促すことが日本、インドには求められるとしています。

本書籍全体としては、インド、日本、ASEANの三者間関係の領域、可能性、将来に焦点を当て、各寄稿者は、インドと日本の戦略的かつグローバルなパートナーシップ、両国とASEAN 諸国との協力について考察しています。
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編者
大岩 隆明、 ニコライ・ムラシキン
発行年月
2022年8月
出版社
Routledge
言語
英語
ページ
29ページ
関連地域
  • #アジア