The Importance of Farm Management Training for the African Rice Green Revolution: Experimental Evidence From Rainfed Lowland Areas in Mozambique

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アフリカにおける稲作の「緑の革命」の実現に向けた基本的な営農技術（種子選別、苗床、圃場の均平化と畦つくり、正条植え）のトレーニングの有効性は、いままで十分に検証されていませんでした。本研究では、都市から離れた低湿地で農業を営むモザンビークの天水農家を対象に、近代品種や化学肥料を推奨することなく、これらのトレーニングを実施し、ランダム化比較試験によって評価しました。

その結果、収量に対する処置意図（intention-to-treat: ITT）効果は447〜546kg/ha（比較対照群の平均収量の29〜36%）で、その有意水準は7〜8％でした。つまり、金銭的・距離的理由で近代的な投入財が入手しにくい遠隔地の貧しい農家でも、基本的な営農技術の導入のみで収量が増やせることがわかりました。また、収量増加の統計的有意性は上記5種の技術を全て導入した場合に最も高くなり、一連の基本的な営農技術の間に補完性があることも示唆されました。

本論文はFood Policy誌に掲載されました（閲覧には購入もしくは会員登録が必要です）。

著者
加治佐　敬、 Vu Trang Thu
発行年月
2023年1月
言語
英語
関連地域
  • #アフリカ
研究領域
経済成長と貧困削減
研究プロジェクト

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