『After the Spring: Inclusive Growth in the Arab World』(ブルッキングズ研究所との共同研究ワーキングペーパー 5本)

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『After the Spring: Inclusive Growth in the Arab World』(ブルッキングズ研究所との共同研究ワーキングペーパー 5本)

中東・北アフリカ地域のアラブ諸国で起こった民主化運動、通称“アラブの春”によって、いくつかの国では既存の政治体制や社会経済の仕組みが一掃されました。エジプトやチュニジアでは長期独裁体制が崩壊し、それまで不当に扱われてきた多くの市民は政治や経済、市民社会の在り方が急速に改善されることを期待しました。しかし、その政変から約2年が経った現在でも、エジプトでは新政権に対する暴力的な抗議活動が頻繁に起こり、チュニジアでは独裁政権時代以上に失業率が上昇しています。民主化への移行や社会情勢の安定を得るために、アラブ諸国やそれら国々をサポートする開発パートナーたちは、インクルーシブな成長や公正な社会作りのための経済政策や支援プログラムを求めています。 JICAとブルッキングス研究所はアラブ地域におけるインクルーシブな成長をテーマとした共同研究を進めており、今回5つの成果物を刊行しました。これらは、エジプト、チュニジア、イエメン、イラクといった国々にフォーカスを当てて、①若年層の経済的機会、②教育、③市民の声と良いガバナンスという、インクルーシブな開発における3つの重要な観点からまとめられています。これには、結城貴子研究員と亀山友理子研究助手がイエメンを事例に教育の質について論じた『Improving the Quality of Basic Education for the Future Youth of Yemen Post Arab Spring』も含まれています。

連携案件(他機関との共同研究)
発行年月
2013年2月
関連地域
  • #中東
開発課題
  • #教育
  • #経済政策