JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.114 Bangladesh's Achievement in Poverty Reduction: The Role of Microfinance Revisited

本稿では、1991年から2011年の間に3次にわたり収集されたパネルデータを使用し、バングラデシュにおいてマイクロファイナンスが貧困削減に果たした役割について検証している。具体的には、マイクロファイナンスの現在の利用と過去の利用、継続的な利用と不定期な利用を区別し、それぞれの利用パターンの貧困削減への効果について分析している。主な結果は以下の通りである。まず、マイクロファイナンス利用者の方が、非利用者に比べて貧困状況が改善している度合いが大きかった。また、男性の利用者よりも、女性の利用者に対する効果の方が大きいことが明らかとなった。加えて、継続的にマイクロファイナンスを利用している人の方が、不定期に利用している人よりも貧困状況が改善していることもわかった。全体的には、マイクロファイナンスの利用は費用対効果が良く、Moderate Poverty削減の7分の1、Extreme Povertyの11分の1に寄与していることが示された。最後に、マイクロファイナンスの効果をより高めるためには、製造業や加工業など、非農業部門での活動についても、マイクロファイナンスを活用して拡大していくことを提言している。

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