JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.126 Potential and Challenges for Emerging Development Partners: The Case of Indonesia

新興ドナーは、自国において、自らの開発課題に取り組む効果的方法を見出し、それを実践してきたという貴重な経験と知識を蓄積しており、開発のための国際協力において、重要な役割を果たすことが出来る。新興ドナーは、今日他の途上国が直面しているのと同様の困難と制約条件を克服してきた。しかしながら、そうした経験と知識は、いままでのところ、途上国の間で効果的に共有されるには至っていない。例えば、新興ドナーの多くはそのような知識を他の諸国と共有するための有機的な制度的枠組みを構築するには至っていない。貴重な知識や技術は、通常、共有されるための文書として整備されておらず、暗黙知のままにとどまっている。このために、それら知識や技術のスムーズな共有は必ずしも行われていない。本研究の目的は、インドネシアの事例研究を通じて、新興ドナーの可能性と課題に関わる主要な側面(共有しうる経験と知識の同定、そのための制度の整備、南南協力のスケールアップのアプローチ)を分析することにある。インドネシアは、G20の一国であり、知識にフォーカスした南南協力を行うパイオニア的な新興ドナーであると言える。いくつかの重要な特徴を有するインドネシアの南南協力の経験から、効果的な南南協力・三角協力を模索する他の新興ドナーにとって貴重な示唆を得ることが出来ると考えられる。

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