JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.156 Individualized Self-learning Program to Improve Primary Education: Evidence from a Randomized Field Experiment in Bangladesh

世界的に普及している公文式学習法(個人別・学力別に自学自習で学ぶ学習法)が、バングラデシュの貧困地域に住む生徒の認知能力と非認知能力の向上に与える効果について、フィールド実験を通じて検証した。具体的には、バングラデシュ最大のNGOであるBRACがダッカで運営するノンフォーマル小学校の3・4年生に対し、無作為化比較対照実験の手法を用いてこの学習法の影響を分析した。

その結果、介入校の両学年の学生は、非介入校の学生と比較して、8ヶ月後の2つの異なる数学試験(1分当たりの診断テストの得点および能力と自分で考える姿勢を測るPTSIIテストの得点)によって測定された認知能力の大幅な改善がみられた。他方、非認知能力に関する分析結果は、特に自信を測る項目に正の有意な影響を与える結果を示した。興味深いことに、この介入は教師の学生評価能力に対して正の有意な影響を与えた。総じてこれらの結果は、適切に設計されたノンフォーマル教育プログラムが、現在問題となっている開発途上国の「学習危機(Learning Crisis)」を解決するために適用可能であることを示唆している。


キーワード:教育、自学自習、認知・非認知能力、途上国、無作為化比較対照実験

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