JICA緒方研究所

出版物

ワーキングペーパー

No.17 The Green Revolution and Its Significance for Economic Development —The Indian Experience and Its Implications for Sub-Saharan Africa—

インドは、1991 年の経済自由化政策以降、急速な経済成長軌道に乗っている。しかし著者は、その経済成長が1980 年代の農業の急成長に基礎をもっていたと主張したい。インドの「緑の革命」は1960 年代半ばに始まり、約10 年で食料自給を達成したが、その成長は一部地域そして小麦に偏ったものであった。しかし上述の1980 年代のいわば第2の「緑の革命」は、全国の主作物のほぼ全体に及んだため、農村の所得が底上げされ貧困削減が大きく進展し、したがって90 年代以降の非農業部門の発展を「市場の提供」という側面から支えた非常に重要な要因であった。現在では大差がついたといえるサブサハラ・アフリカとインドの経済発展の分岐点が、両地域の農業部門に差がついたこの1980 年代にあったとすれば、サブサハラ・アフリカの経済発展のためには、生産性向上を伴う農業発展が必要不可欠ということになり、本稿の後半ではその可能性について吟味を行った。

ページの先頭へ