JICA緒方研究所

出版物

ワーキングペーパー

No.172 Managing International Cooperation Projects for Organizational Capacity Development: A Design-Focused Case Study of the Egypt-Japan University of Science and Technology

キャパシティディベロプメント(CD)の観点からは、途上国のより良い社会構築のために途上国のカウンターパート機関の組織能力強化が求められている。従って、国際協力プロジェクトの多くは途上国のカウンターパート機関の組織能力強化を目的の一つとしている。しかしながら、同時に開発援助機関は「意思決定のディレンマ(decision-dilemma)」に直面している。なぜなら、開発援助機関はカウンターパート機関の組織能力強化のため組織運営(management process)に関わらざるを得ない一方、逆にそれがカウンターパート機関の開発援助機関への依存を伴いうるからである。

本ワーキングペーパーでは、技術協力プロジェクト「エジプト・日本科学技術大学(Egypt-Japan University of Science and Technology, E-JUST)設立プロジェクト」の組織能力強化に係る取組みの事例分析を行う。デザイン・サイエンスに焦点を当てた事例研究(Design-focused case study)を通じて、プロジェクトの実施において、上記の「意思決定のディレンマ(decision-dilemma)」が、どのようなメカニズムにより緩和されたかを明らかにすると共に、合目的的理論(Purposive Theory)の進展を試みる。本事例研究と合目的的理論(Purposive Theory)を用いた分析により、国際協力プロジェクトにおけるカウンターパート機関の組織能力強化に資する実践知のみならず、公共経営分野全般の新たな手法開発の可能性も提示する。


キーワード:組織能力開発、プロジェクト・リーダーシップ、国際開発プロジェクトの円滑な実施、プロジェクト・モニタリング、デザイン・フォーカスト・ケーススタディ

ページの先頭へ