JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.216 Microfinance Competition and Multiple Borrowing: Evidence Using Panel Data from Bangladesh

本稿では、2000年から2014年にわたる長期間の家計と農村パネルデータを使用し、バングラデシュ農村部における多重借り入れの原因と結果について分析を行った。我々の実証研究は、広範囲の農村においてマイクロファイナンス機関が急速に成長を続けていること、また同時にこれらの農村において、一般的にローンを利用する家計だけでなく、複数のマイクロファイナンス機関から借り入れをする家計が増加していることを明らかにした。また、急激にマイクロファイナンス機関が増加している農村では、特に農機具という形で家計資産の総価値が上昇していることも示している。マイクロファイナンス機関の増加は、以前に借り入れているローンの返済目的のための家計債務につながってしまうケースもデータで見受けられるが、そのような家計の比率は比較的小さい。全体的に見れば、我々の結果は、多重債務の事例のほとんどが、生産的な目的のためのクレジットに対する大きな需要を満たす「持続可能な」もしくは、「支払い能力がある」重複したローンであることを示した。


キーワード: マイクロファイナンス機関、家計債務、マクロビジネス、バングラデシュ

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