JICA研究所

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ワーキングペーパー

No.26 Cross-Border Higher Education for Regional Integration:Analysis of the JICA-RI Survey on Leading Universities in East Asia

経済的相互依存関係の進展する東アジアにおいて、地域統合への道程は長期的な政治課題として認識され始めている。また、この地域のデファクトの相互依存関係の深化は、経済だけではなく、留学生交流等の高等教育の分野でも確認されている。本論文は、JICA 研究所が実施した東アジアの指導的な大学300 校を対象とした、高等教育の国際化に関する質問紙調査を基にして、将来的な高等教育分野における地域協力・地域統合の方向性を探ることを目的とする。この調査結果を分析した結果、①留学生交流や大学間協定の締結等の従来型の高等教育の国際的活動が現在も将来も活発な活動として認識されている一方、国際的学位プログラムや国際的な遠隔教育のような革新的な活動に対する期待が大きいこと、②高等教育国際化の効果としては経済的なものよりも、教育的・政治的な効果への期待が高いこと、③国際化の対象となる地域としては、一般にアジア域内の優先度が高いが、北東アジアにおいては、北米地域が特に強く意識されていること、などが示唆された。

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