JICA緒方研究所

出版物

ワーキングペーパー

No.74 Effects of Transport Corridor Development on Firms'Locational Choice and Firms' Perception of Business Environment: A Preliminary Analysis of Transport Corridors in Mozambique

本ペーパーは、企業アンケート調査を使用して、モザンビークにおいて運輸インフラ整備事業が企業の立地選択とビジネス環境評価に及ぼす効果の予備的分析を行うものである。開発の遅れたナカラ回廊(現在、道路整備中)沿線の企業と、開発の進んだベイラ回廊沿線の企業との間で、企業の立地選択要因とビジネス環境評価がどう異なるかを比較した。その結果、2つの回廊の企業の間で、企業の諸特性をコントロールしても、企業の立地選択要因とビジネス環境の評価に有意な差があることが判明した。まず、立地選択に当たり、ベイラ回廊の企業は顧客との近接性を重視しているが、ナカラ回廊の企業はより良いインフラを重視している。また、ナカラ回廊の企業は未整備の運輸インフラを業務と成長の障害と考える一方、ベイラ回廊の企業は政府の行政・規制が障害と見ている。なお、これらの結果はまだ暫定的なものであり、現段階では、運輸インフラの整備状況が企業の立地選択やビジネス環境評価に影響を与える可能性があることを指摘できるにとどまることに留意が必要である。

ページの先頭へ