JICA緒方研究所

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ワーキングペーパー

No.82 Management of the International Development Aid System and the Creation of Political Space for China: The Case of Tanzania

本稿は、「貧困削減レジーム」での途上国の開発援助という資源の獲得を巡るタンザニアの援助行政の実態を明らかにすることを目的とした。これまでの先行研究の多くが、ドナーの視点から援助行政を分析しており、途上国の援助行政の実態は意外なほどに知られていなかった。また、新たな支援の獲得を巡る途上国政府の具体的な対応のあり方についても必ずしも明らかにされてこなかった。これに対して、本稿では、タンザニアを事例として取り上げ、同国政府がドナーの開発戦略や援助アプローチに合わせながら、時には、ドナーに対して、自国政府の望む「開発」が達成されるように行動していることを明らかにした。さらに、同国政府は、これまで、中国による支援という新たな開発資金獲得の機会に呼応して、戦略的かつ柔軟に国家計画作成組織の改編を行うことによって、その受け皿を構築してきたことを示した。

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