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南部アフリカにおけるインフラ整備のインパクトに関する実証研究

本研究の目的は、南部アフリカにおけるコリドー開発に伴う企業および家計の動態を分析し、インフラを中心とした空間的な変化が開発に与える影響を特定し、政策提言を行うものです。本研究は世銀および名古屋大学との共同研究で進めており、対象国はモザンビークおよびマラウイです。第1段階として、モザンビークを代表する2コリドー沿いで行った企業サーベイを基に企業立地選択分析を進めます。世銀および名古屋大学との共同報告書においては、南部アフリカの今後の空間的な変化に伴う企業および家計の行動についてシミュレーションを行うことを検討しました。

モザンビークにおいて運輸インフラ整備事業が企業の立地選択とビジネス環境評価に及ぼす効果の予備的分析を行い、開発の遅れたナカラ回廊(現在、道路整備中)沿線の企業と、開発の進んだベイラ回廊沿線の企業との間で、企業の立地選択要因とビジネス環境評価がどう異なるかを比較した結果、2つの回廊の企業の間で、企業の諸特性をコントロールしても、企業の立地選択要因とビジネス環境の評価に有意な差があることが判明しました。