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バングラデシュにおけるリスクと貧困に関する実証研究

リスク・不確実性への対処は、個人・家計・コミュニティ・国家にとって最も困難な課題のひとつであると言えます。特に、途上国はリスクへの備えや必要なインフラ・サービス等が未整備であり、リスクに晒されている人々、中でも貧困層は、自然災害や事故等の外的ショックがもたらす社会経済的なインパクトに対して非常に脆弱な状況におかれています。
本研究は、バングラデシュを事例として、ミクロ・家計レベルでの実証分析を通じて、リスクと貧困の関係を明らかにすると共に、インフラ建設や社会的サービスがリスクに晒された人々の経済活動や行動を如何に変容させているかも分析しました。さらに、リスクに対して脆弱な途上国の人々が貧困から抜け出すために有効なリスク管理・リスク対処方法についての政策提言を導き出すことを目指しました。本研究では、人々の生活を脅かす様々なタイプのリスクの中でも最近研究の重要性が指摘されている「災害リスク」と「都市化に伴う種々の死亡リスク」に、特に着目し、研究しました。

研究領域
経済成長と貧困削減
研究期間
2012年09月15日 から 2018年03月31日
主査
小田島 健
JICA緒方研究所所属の研究者
澤田 康幸、 ミンハジ・マフムド、 村田 旭山田 英嗣
関連地域
  • #アジア

研究成果(出版物)