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インドネシア農村部における成長と貧困削減の実証研究(空間、インフラ、人的資本等の役割及び金融危機の影響)

本研究の目的は、インドネシアにおいて農家家計の長期パネルデータ(7州98村)を構築することにより、成長と貧困削減のダイナミックスの中で空間、インフラ、人的資本、農業などが果たす役割をミクロ実証の手法により特定し、政策提言を行うものです。成果の一部は既に世界開発報告書2009年版に掲載されたほか、空間、人的資本、インフラなどに関する複数論文の作成が進行中です。国際食糧問題研究所との共同研究です。一部の対象地域においては金融危機の影響のモニタリングも実施しました。

本研究の成果として、インドネシア農村部における成長と貧困削減についての研究成果が6本の論文にまとまりました。居住地の都心からの距離が所得に及ぼす影響、人的資本と移動性、環境要因と子供の成長、気候変動、分権化などが主要テーマとして取り上げられています。