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主体性醸成のプロセスと要因にかかる学際的研究: 中南米における事例を中心に

途上国の人々の主体性に基づいた「課題対処プロセス」を効果的に支援することは、開発援助に関する政策策定や実務上、最も重要なアジェンダの一つです。しかしこのアジェンダを実行するためには、課題対処の前段階にある、主体的な課題設定のプロセス、いわば「主体性醸成プロセス」自体への支援が必要となります。本研究では、そのプロセスを促進・阻害する要因や支援モデルを学際的な研究により明らかにしようとするものです。具体的事例としては、中南米の農村で展開する、日本の生活改善事業の経験を生かそうとする試みなどが取り上げられます。研究成果は今後の研修事業や開発プロジェクトにフィードバックされるとともに、農村開発や貧困削減に対する政策に貢献することが期待されていました。