関西から飛び立ち、途上国で頑張る!派遣中の協力隊を紹介します-Part12-【滋賀県】

滋賀県出身の小池木之美さんは、2020年1月にガーナに学校保健の隊員として派遣されましたが、新型コロナ感染症拡大のため2020年3月に一時帰国しました。待機期間中は新型コロナ軽症者宿泊療養施設で看護師として勤務し、2021年4月にガーナに再赴任されました。2022年1月まで活動予定です。「学校に保健室を作る」という要請のもと、小中学校に通いながら子どもたちの学習環境の向上を図る活動をされています。

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氏名:小池木之美(こいけ このみ)
出身地:滋賀県
隊次:2019年2次隊
職種:学校保健
JICA海外協力隊参加のきっかけ:
小学生の時から途上国の医療に関わりたいと思っていました。病棟看護師として働く中で予防医療に興味を持ち、「子どもたちが自分で自分の身を守る方法を知ってほしい」と思い、病院ではなく学校保健の分野でのJICA海外協力隊の参加を決めました。

協力隊に応募したきっかけ

こんにちは。2019年度2次隊の小池木之美です。今回は私がJICA海外協力隊に応募した経緯について記載したいと思います。私は小学生の時に「救命病棟24時」というドラマを見て、途上国や災害現場で医療活動をする姿に憧れて看護の道に進みました。大学在学中は、長期休みを利用してアジアやアフリカで病院実習、ボランティア、そしてバックパッカーとして旅をして過ごしました。そうやって色々な国にいくうちに、「途上国=貧しくて可哀想な場所」では無いという事に気付きました。もちろん問題も沢山あるけれど、それに勝る「彼らの文化をもっと学んでみたい」という気持ちが強くなりました。病院勤務を経ていざ途上国に行こうと思った時、現地の人達と共に生活しつつ一緒に保健医療の活動に取り組んでみたいと思い、JICA海外協力隊を選びました。

「学校保健」の活動って?

私の活動は、ガーナの子供たちが健康に関して正しい知識と解決策を得て学業に集中しやすい環境を作ることです。ガーナ政府が各援助機関と連携して実施している学校保健教育プログラム(SHEP:School Health Education Program)の一環で派遣されており、教育委員会に所属するSHEPコーディネーターと一緒に活動しています。小中学校で月経衛生や手洗い、熱中症についてのヘルストーク(保健指導)の実施やヘルスレコード(学校内での傷病管理記録)の運用に取組み、学校内で起こっている健康問題の把握をはじめて行いました。

ヘルストークを行った後、生徒がこっそり月経についての不安を相談しにきてくれたり、授業で教えたORS(経口補水液)を作って持ってきてくれたりすると嬉しい気持ちになります。活動できる期間も残り半年を切ってしまいましたが、SHEPコーディネーターと協力して楽しみつつ活動していきたいと思います。

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ヘルストーク(保健指導)

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ヘルスレコード(学校内での傷病管理記録)の教材

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