関西学院大学JICA留学生交流会 —関学と上ヶ原周辺を探検しよう 日本文化と自然に触れながらー

2022年12月1日

11月13日、関西学院大学で学ぶJICA留学生を対象に、日本人学生との交流イベントを実施しました。留学生にとって、コロナ禍や言葉の壁に阻まれてなかなか友達づくりや外出をすることが難しくなっています。このイベントを通じて、より快適な学生生活を送ってもらえればと、現在関西センターでインターンシップ中の関西学院大学の学生インターンが企画し、実施しました。

日本人学生との交流とキャンパスツアー

交流会の様子
(大学内の教室にて)

集合写真
(キャンパス内の日本庭園にて)

図書館にて

このイベントは、この秋に関西学院大学に入学したばかりのJICA留学生のために、大学キャンパス内や周辺地域のことを知ってもらうことと、留学生同士や日本人学生との交流を通して学内のネットワークづくりの機会提供を目的に実施しました。イベントでは、研修員間・日本人学生との交流会やキャンパスツアー、近隣の門戸厄神(東光寺)の見学を行いました。

交流会では、それぞれの自己紹介からはじまり、学校生活や日常の出来事などをざっくばらんに話し合いました。日頃勉強で忙しくしている留学生たちですが、日本語がわからず食用油と間違って料理酒を買ってしまったエピソード等、慣れない日本での新生活について和気あいあいと話していました。偶然通りがかった元JICA留学生(現在は博士課程のために再来日)も飛び入り参加し、自身の経験談をもとに、「この2年間の経験を大切に、様々なことにチャレンジして、今後に生かしてほしい」と後輩たちにエールを送りました。

 キャンパスツアーでは、図書館、中央講堂、礼拝堂、図書館、日本庭園等の記念建造物を中心に見学しました。関西学院大学では、創立記念日や創立者の記念日にちなんで設立された建物が多く存在しています。これらは、合同礼拝や入学式・卒業式などの学校行事で使用されることが多い施設です。留学生たちは、建物の説明を受けながら写真を撮ったりして、各施設の用途や特徴を学びました。特に、日本庭園では紅葉が見頃を迎えており、美しい日本の秋の風景を堪能することができました。図書館では本の貸し出し方法等を確認したり、生協(売店)や食堂も見て回りました。今回のイベントに参加した留学生は今年9月に来日してまだ2か月なので、まだ生協(売店)・食堂に行ったことがなかった留学生が多く、「生協は食料品だけではなくて、文房具や電化製品など学生生活で必要なものも販売している!」と驚いていました。旅行カウンターに置かれていた国内・海外旅行のパンフレットや関学の限定グッズにも興味津々で、カンボジア留学生のホンさんは、早速関学の限定グッズと定期券を入れるためのパスケースを購入していました。普段授業で使う教室・建物以外の便利な施設や美しいキャンパス名所を知るいい機会になったようです。

大学周辺地域の街歩きで日本文化に触れる

みんなで学業成就と健康を祈願

過去に実施したイベントに関するアンケート結果で、「日本のライフスタイルを体験したい」という希望が多かったこともあり、大学周辺の上ヶ原の住宅地を歩きながら和風住宅を見て回りました。そのなかで、特に、瓦屋根や表札に関心を寄せていた研修員が多く、自国の文化との違いについて話していたのが印象的でした。最後は関西学院大学から歩いて10分程の場所にある門戸厄神(東光寺)に立ち寄りました。このお寺は、あらゆる災厄を打ち払うという厄神明王(門戸厄神)が有名で、境内の中には厄年の早見表があり、留学生たちは日本人学生に説明してもらいながら自分の厄年や、今年はどういう年なのか興味津々で確認していました。また、ケニア留学生のアリスさんはお寺の守護神である「龍」に関心を持ち、守護神にまつわるエピソードや歴史が書かれた日本語のパンフレットを購入し、「日本語の勉強も兼ねて読んでみる」と意気込んでいました。日本文化に触れて、日本語学習へのモチベーションもアップした1日となったようです。



(開発大学院連携課 インターン 渡邉光紀)