国際協力高校生エッセイコンテスト国際協力特別賞の賞状を伝達いたしました!

2月25日(木)、JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2020の高校生の部で、国際協力特別賞を受賞した大阪府立阿倍野高校2年生の井上麻衣さんと京都市立堀川高校1年生の中村健人さんにJICA関西次長の佐藤睦より賞状を伝達しました。

2021年4月13日

工夫する力

大阪府立阿倍野高校にて

阿倍野高校の井上麻衣さんの作品のタイトルは、「工夫する力」で2019年夏にベトナムから持ち帰った竹製のストローから話は始まります。
「地球温暖化をもたらすプラスチック廃棄物はリサイクル資源として輸出され、それが途上国のゴミ山を作り、そこで生活をするスラム街の人々がいる事実を知って考える。それが貧困層の生きる道。否!その人たちだって健康に生きられる環境を提供することが、プラスチック廃棄物を押し付けている私たちの課題ではないのか?」
「でも、自分一人が環境に配慮したからといって何も変えられるわけはない。と思った時に竹製のストローを見て工夫という言葉が頭に浮かぶ。そう、原料を変えるという小さな工夫をするだけでストローは短所をなくし存在意義が維持される。環境を想って施す小さな工夫が地球上の命を救う第一歩となることに気づかされる。」
日々の生活の中に工夫を取り入れ、それを人々につなげていきたいという思いの溢れでる作品です。

「積極的第三者」になろう

京都市立堀川高校にて

堀川高校の中村健人さんの作品は、「『積極的第三者』になろう」というタイトルで、現存する差別問題への係わり方について一石を投じる主張が展開されています。
「差別問題を解決するのに自分一人だけではどうしようもないと思っているのならば考えを改めた方がいい」とまず、斬り込みが入ります。
「インドのカースト制度は撤廃されたが、今でも差別は続いている現状がある。だが今は、インターネットが世界に広く普及したことで、あらゆる物事について知ることができるようになった。これが問題解決の糸口になる」と捉えます。ただ、「当事者間では問題解決をすることができない構造」を捉えて、「多くの第三者が必要であること」を訴えます。しかも、「知りたいと思う気持ち、正しい情報かどうかを判断する力は、より良い『積極的第三者』になるために必要なもの」として意義づけられています。
「知ろうとすること、そして、誰かと話をすることが、今の自分にできる最善手だ」と結論付けて、自分と同世代の人たちにも『積極的第三者』になることが呼びかけられています。

JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2020入賞作品発表!

今般、JICA地球ひろばのホームページにて入賞作品が掲載されましたので、下記のリンクから是非、
作品をご覧ください。