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PNG海外協力隊 活動情報(望月 賢人/コミュニティ開発)

職種:コミュニティ開発
氏名:望月 賢人(もちづき けんと)
隊次(派遣期間):2023年度3次隊(2024年2月~2026年2月まで)
配属先名(任地):州政府 コミュニティ開発局(ミルンベイ州 アロタウ)

こんにちは。JICA海外協力隊としてパプアニューギニアに派遣されている望月賢人と申します。大学卒業後、7年間IT企業でシステムエンジニアとして勤務したのちに協力隊に応募しました。現在は、パプアニューギニアの東端に位置するミルンベイ州・州政府コミュニティ開発局にて、市民相談管理システムの構築を行っています。

私が協力隊を目指した最初のきっかけは中学2年生の時に見たアフリカの貧困を伝えるテレビ番組でした。同じ年頃の子供たちが働かなければならなかったり、学校に行きたくても行けない現実があることに衝撃を受け、「なんでこんなことが起きているのだろう」「自分には何ができるだろう」と協力隊や国際協力の仕事に興味を持つようになりました。協力隊に応募する前に国際協力で役立つ技術を身につけたいと思い、システムエンジニアの道に進む決断をしました。ITを選んだのは人の能力を拡張し社会に大きなインパクトを起こすことができる技術であり、貧困解決のツールとなりうると思ったからです。

パプアニューギニアには伝統を重んじて先人から受け継がれてきたものを大事にする美しい文化があります。一方で古い習わしや男性優位の価値観が今でも残っており、それが原因でジェンダーに基づく暴力(GBV)や家庭内暴力・児童虐待などの問題も抱えています。私が所属するコミュニティ開発局ではそういった問題で傷ついた人々を保護し助けたり、根本的な問題解決に向けて啓発活動を行っています。私の仕事は、このような問題の解決に邁進する同僚たちがよりよい活動ができるようにITの力でサポートすることです。住民の方々が暴力におびえることのない安全な社会を目指し、同僚たちの活動を陰で支えていきたいと思います。

サンゴ礁の海が広がるミルンベイ州。大きな港があり豪華客船が寄港することもあります。

市民相談の様子。プライバシー保護のためオフィスはそれぞれ個室となっています。

首都にて構築したシステムに関する報告会を行いました。市民相談管理のモデルシステムとなるよう活動を進めていきたいと思います。

●活動情報

パプアニューギニア(PNG)に派遣されたJICA海外協力隊員の活動を紹介しています。現地の人々とどのように関わり、力を合わせながら取り組んでいるのかを知ることができます。国際協力に興味がある方や、参加を考えている方にも、リアルな体験談として参考になるはずです。ぜひ、彼らの挑戦や思いに触れてみてください。

2025.03.11 公開! 私の派遣国生活(クロスロード3月号)
2025.02.28 ジェンダー主流化とコミュニティ開発のためのデータベース作成

●JICA海外協力隊の世界日記

パプアニューギニア(PNG)は800もの言語・部族が共存するなど色彩豊かな文化が息づく国です。地球最後の楽園と称されるPNGから、JICA海外協力隊の活動や生活に関する生の声をお届けします。

2025.02.19 JICA海外協力隊 中間報告会レポート
2025.01.13 アロタウ隊員の休日日記(ゴミ拾い)

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