PNGの公共投資管理改善に向けた第一歩:JICAと国家計画モニタリング省による合同調整委員会開催


2025.05.30
2025.05.30
国家計画モニタリング省(DNPM)とJICAパプアニューギニア事務所は、2025年5月27日に首都ポートモレスビーで公共投資管理(PIM)プロジェクトの第1回合同調整委員会(JCC)会議を開催しました。本プロジェクトでは、公共投資プログラム(PIP)管理ガイドラインに従って、公共投資プロジェクトのプロポーザルの作成や、評価と選択、投資プロジェクトのモニタリングと評価の能力を強化することで、公共投資事業の効率性と透明性を向上させることを目指しています。適切に管理された公共投資は、パプアニューギニアが「ビジョン2050」や中期開発計画で設定された中長期的な開発目標を達成するための鍵となります。
この会議には本プロジェクトでパイロット機関として位置づけられている、農業畜産省(DAL)、運輸省(DoTra)に加え、財務省などの主要な関係者も参加しました。会議では、参加者がプロジェクトの進捗状況、プロジェクト・デザイン・マトリックスと作業計画の調整、公共投資管理プロセスにおけるセクターワイド・アプローチについて活発に議論しました。
本プロジェクトは2024年12月に開始し、これまでベースライン調査の完了、プロジェクト評価とモニタリングに関する能力開発トレーニング、Excelの実践的トレーニング、パイロットPIPデータ・プラットフォームの設計、農業と運輸部門におけるセクターワイド・アプローチの開発支援など、重要なマイルストーンが達成されています。
JICA PNG事務所の松岡所長が、開会の挨拶で「Yumi wok olgeta manmeri bilong PNG(私たちはパプアニューギニアの人々と共に力を合わせて働きます)」と述べたように、私たちはDNPM、DAL、DoTraをはじめとした関係機関と協力して、より効率的で透明性のある公共投資管理に向けた基盤を築いていきます。
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