「KAIZEN PROJECT」活動日記vol.6 -任地の道路事情紹介-
2026.03.17
パプアニューギニア(以下、PNG)に派遣されていますJICA海外協力隊の中西と申します。現在、ミルンベイ州アロタウ市(以下、任地)にある同州政府工事監督局(以下、当局)に勤務しています。
さて、この度は管内の工事現場に出張した際、任地から通行したマギ・ハイウェイ(以下、国道)と州道アガウン・マガリダ線(以下、州道)(図1)の様子から、ここ任地の道路事情をご紹介したいと思います。
出張したのは2026年1月中旬、任地では雨の多い季節となります。ここ任地から首都方向の西へ国道を進むにつれ、比較的なだらかな山間部を幅員7m半の二車線の未舗装道(写真1)が続きます。 ここミルンベイ州は多雨地域であり、道路面がぬかるむのを防ぐため、川砂利が敷き均されており、表面の水が道路中央から道路両側の側溝へと排水されるよう設計されています。
(写真1)
また、小規模の河川には、現地で発生した丸太による木橋(写真2)が架けられています。
一方、架橋できない河川(写真3)では、渡渉地点の川底を均して、四輪駆動の悪路走行が可能な車両(写真4)により渡渉しています。当然、河川が増水した場合、国道は通行不可となります。
(写真3)
(写真4)
出張中、偶然にお会いした国道事務所のエンジニアの話では、安定的な道路の通行を目指して、ここタバネイ川の仮設木橋(写真5)を3径間の鋼トラス橋へ、架け替え工事を計画中とのことでした。首都から任地への国道は昨年8月に開通1)したばかりですが、永久橋梁の架設や道路の改良工事は、まだまだ始まったばかりと思われます。
(写真5)
出張中、偶然にお会いした国道事務所のエンジニアの話では、安定的な道路の通行を目指して、ここタバネイ川の仮設木橋(写真5)を3径間の鋼トラス橋へ、架け替え工事を計画中とのことでした。首都から任地への国道は昨年8月に開通1)したばかりですが、永久橋梁の架設や道路の改良工事は、まだまだ始まったばかりと思われます。
更に国道から分岐してタバネイ川を渡渉し、上流の集落アガウンへと連絡する州道の状況です。出張時、河川は増水しており、慎重に渡渉地点(写真6)を探ります。また、ここでも表面水により道路面がぬかるむ課題(写真7)があります。国道と同様に川砂利を厚く敷き均し、横断排水を促す対策が考えられます。
(写真6)
(写真7)
奥地に進むと地形が急峻のため切土のり面が高く、のり面の表層崩壊(写真8)が散見されます。工事用の資機材が限られる任地では、コンクリート構造物やのり面保護工による対策は望めません。現地で崩壊土砂を敷き均して抑え盛土とし、のり面の拡大崩壊を防ぐ一方、開設工事の際、切土のり高を極力小さくすることを考える必要があります。
この度の出張はPNGの道路事情や課題である河川の渡渉や排水改良への課題を理解する上で有意義なものでした。これらの課題について、焦らずに同僚スタッフと共に解決に向けて活動したいと思います。
引用文献
1)パプアニューギニア独立国公共事業・道路省HP(2025 Magi Highway Missing Link Opens to Connect Central Province to the Nation’s Capital);
https://works.gov.pg/articles/view/magi-highway-missing-link-opens-to-connect-central-province-to-the-nation%E2%80%99s-capital
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